
妊娠初期にやるべきこと
妊娠初期にやるべきことをまとめました。
妊娠初期は、体調の変化も大きく色々な疑問や不安が出てくる時期です。今のうちに準備できれば、今後の妊娠生活を快適に過ごせるようになります。
場合によっては急いだほうがいいことも紹介しているので、一度読んでみてください。
妊娠初期にやっておくこと
妊娠初期にやっておくこととして、
・里帰り出産の情報収集
・妊婦健診を受ける。
・葉酸を摂取する。
・食べるのを控える食品。
・職場への報告。
・体を冷やさない。
・たばこ、アルコールは止める。
・激しい運動はNG。
・お腹の張りや出血に注意。
・つわり対策。
・便秘対策も。
このようなことを重点的にやることによって、以後の生活が変わってきます。
特に里帰り出産を希望する場合は、早めに行動することが大切です。妊娠が分かった時点で情報を収集するぐらいの気持ちを持ちましょう。
妊娠初期にやることまとめ
里帰り出産の情報収集
里帰り出産を考えている人は、早めに行動に移すようにしましょう。遅くても妊娠2ヶ月(4~7週)ぐらいには情報収集を始めます。
実家の周辺がいいと思いますが、評判や受け入れ体制などを総合的に判断して産院を決めるようにしましょう。産院の評判は、友人や家族から情報を得るのがいいでしょう。
今は、産婦人科医不足や産婦人科閉鎖などで出産できる施設が少なくなってきています。
つわりが明けてから探そうと思うと、中々決まらないので、早めに分娩予約を入れるのが得策です。
関連記事:
・出産までにかかる費用
妊婦健診を受ける。
妊娠が分かったら、忘れずに妊婦健診を受けるようにしましょう。
妊婦健診は、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病などママや赤ちゃんに影響がある病気を発見できたり、赤ちゃんの成長を確かめることができる大切な健診です。
忘れずに、毎回受診するようにしましょう。
妊婦健診は自治体から補助が出ているところが多いです。妊娠が分かったら自治体に確認してみましょう。
妊婦健診は、とても大切な健診です。
日本産科婦人科学会の学会誌、日産婦誌59巻11号によると
妊娠中に発症する各種合併症の発症予防,胎児異常有無の診断,分娩時期の予測,分娩様式の決定,マイナートラブルへの対応,各種保健指導などを行う.
出典:妊婦健診
このように記載されています。
忘れずに健診を受診するようにしてくださいね。
関連記事:
・妊婦検診(妊婦健診)
葉酸を摂取する。
葉酸は、妊娠前から妊娠初期にかけて絶対必要な栄養素です。
妊娠初期は、赤ちゃんにとって神経や心臓、背骨など重要な器官を形成する時期です。
この時期に、葉酸が不足すると、無脳症や二分脊椎などの先天性異常のリスクが高くなるという事実です。
葉酸は絶対に必要な栄養素なので、不足しないように注意してください。
詳しくは、下記ページで説明しています。読んでみてください。
葉酸不足で先天性異常がアメリカの8倍に。
日本産婦人科医会によると
例えば、アメリカやイギリスでは葉酸摂取によって、胎児神経管閉鎖障害の発生は、この10年間で約10分の1に減少した。一方、日本では、この10年間で胎児神経管閉鎖障害の発生率は漸増し、アメリカの8倍、イギリスの6倍となっているのが現状である。
このように記載されています。
つまり、葉酸を摂取することで、アメリカやイギリスでは、先天性異常の発生率が1/10になっているということです。
しかし日本では、厚生労働省が葉酸摂取を勧告していますが、その効果は低く先天性異常の発生率はどんどん増えています。
「葉酸が妊娠に必ず必要」、と知っているママが非常に少ないので心配です。
日本先天異常学会も、このことを危惧して
葉酸サプリメントの摂取により神経管閉鎖障害の発症リスクを減らしましょう
妊娠を計画する女性、妊娠が考えられる女性は、妊娠前4週から妊娠12週まで葉酸サプリメント 400 マイクログラム = 0.4 mg/日を摂取することで、お子さんに神経管閉鎖障害が起きる可能性が減少します。
このような声明を発表しています。
食品に含まれている葉酸は熱に弱く、体内での吸収率も悪くなっています。
厚生労働省、日本先天異常学会は、食事の他に葉酸サプリを毎日飲むように強く推奨しています。必ず飲むようにしてください。
おすすめの葉酸サプリは下記ページで詳しく紹介しています。読んでみてくださいね。
食べるのを控える食品。
・マグロや金目鯛。
・うなぎやレバー。
・ひじき。
・ナチュラルチーズ。
・生肉や燻製。
このような食べ物は控えたほうがいいでしょう。
マグロや金目鯛などには、メチル水銀が蓄積されています。お腹の赤ちゃんに障害が出る可能性があるので控えましょう。
厚生労働省のホームページに
低濃度の水銀摂取が胎児に影響を与える可能性を懸念する報告がなされていることを踏まえ、妊娠中の魚介類の摂食について以下の注意事項を公表しているところです。
このように記載されています。妊娠中は控えたほうがいいようですね。
うなぎやレバーの動物性のビタミンAを過剰摂取すると、赤ちゃんに影響がでることがあります。ひじきには、無機ヒ素が含まれています。
ナチュラルチーズには、食中毒を起こす菌や流産や早産の原因になるリステリア菌が付着していることがあります。
生肉や燻製には、トキソプラズマ原虫などが付着している可能性があります。
通常なら、無症状で過ごすことができても、妊娠中は抵抗力や免疫力が下がって感染しやすくなっています。いつも以上に気をつけるようにしましょう。
厚生労働省のパンフレットに食中毒や食品についての情報が載っていますよ。
関連記事:
・妊娠初期に良い飲み物、妊娠中にダメな飲み物、ミネラルウォーターは大丈夫?
職場への妊娠報告
仕事をしている妊婦さんは、妊娠したことを上司や同僚に報告するようにしましょう。
妊娠の報告は、初期流産のリスクが下がる妊娠10週ごろを目安にしましょう。
妊娠初期は、突然体調を崩したり出血したして休むことがあります。周りの理解を得るためにも報告はきちんと行っておきましょう。
体を冷やさない。
体の冷えは、体調不良の原因になったり血行を悪くします。特に下半身の血流が悪くなると良くないので、体を冷やさないような工夫が必要です。
夏でも冷房で体が冷えますので、羽織るものか膝掛けを持参するようにしましょう。
たばこ、アルコールは止める。
たばこやアルコールは早産の原因になるなど、お腹の赤ちゃんに影響が出るのが分かっています。
日本産婦人科医会のホームページに
妊娠中の喫煙により子宮内胎児発育遅延がおきることは有名であるが、その程度は喫煙本数に関係し、一般に母が喫煙していると出生時体重は約200g 軽くなり、ヘビースモカーでは約450g 軽くなると言われている。また流産、早産、前置胎盤、胎盤早期剥離などの異常も増加する(2~3倍)。
このように記載されています。
今すぐ止めて健康な妊娠生活を送るようにしましょう。
パパが吸っていると副流煙を吸うことになるので、外で吸ってもらうか一緒に禁煙するようにしましょう。
激しい運動はNG。
妊娠初期の激しい運動は控えるようにしましょう。激しい運動は体に負担を掛けることになります。妊娠中は軽い運動をするようにします。
関連記事:
・妊娠超初期に運動しても大丈夫?注意点と出血、腹痛について。
お腹の張りや出血に注意。
妊娠初期は、突然出血したりお腹が張ってくることがあります。強い痛みが伴った出血があることもあり注意が必要です。
妊娠初期に心配のない出血もありますが、 島根大学医学部附属病院 産科婦人科によると
妊娠初期に、少量の出血や軽い腹痛を感じることがあります。正常妊娠でこのような症状が起こることがありますし、流産や切迫流産で起きる場合もあります。
このように記載されています。
妊娠初期の出血は、切迫流産のサインかもしれないので、出血したらすぐに産婦人科へ連絡して指示を仰いでください。
関連記事:
・妊娠初期の出血?鮮血やピンク色のおりもの、生理みたいな量が出る?
早い人では、妊娠4週ごろからつわりが始まります。つわりは、「食べられるときに食べられるものを食べる」のが基本です。
無理をせずに、食べられるのを食べるようにしましょう。食事は数回に分けて少量を食べ、冷やしたものを食べると食べやすいです。
便秘対策も。
妊娠によるホルモン変化のため、便秘になりやすくなっています。食物繊維や水分を十分に補給するようにしましょう。
関連記事:
・妊娠初期の便秘
妊娠初期の下剤で流産?
妊娠初期からの便秘は、多くの妊婦さんが悩む症状の一つです。
便秘でお腹が張ったり腹痛があると、とても苦しい思いをしますよね。3日4日出ないなら病院を受診して便秘薬を処方してもらうようにしましょう。
便秘で自分の判断で市販薬を飲むことは絶対に避けるようにしてください。
市販の下剤の中には、センナやダイオウといった腸を強制的に動かす成分が入っていることがあります。
下剤で腸を強制的に動かすと、子宮が収縮するのが心配です。下剤は病院でも処方されています。病院で処方された薬を飲む方が安心ですね。
食生活や生活習慣を変えることで、便秘解消を目指すようにしましょう。
乳酸菌や食物繊維を食事に取り入れてみてください。ヨーグルトやリンゴに多くの食物繊維が含まれています。
詳しくは、妊娠初期の下剤で流産?市販薬の影響は?で紹介しています。読んでみてください。
この他にも、妊娠初期は先天性異常のリスクに注意することが大切ですよ。
妊娠初期は、先天性異常のリスクに注意!
妊娠初期のママに知ってほしいことがあります。
妊娠初期は、赤ちゃんにとって神経や心臓、背骨など重要な器官を形成する時期です。
この時期に、葉酸が不足してしまうと、「無脳症」や「二分脊椎」など先天性異常のリスクが高くなるという事実です。
このことは、世界的な疫学的調査で判明したことで、日本でも、2002年より厚生労働省が妊娠初期の女性に対して葉酸を積極的に摂取するように通知を出しています。
葉酸は、日頃の食事でも摂取できる栄養素ですが・・・
葉酸は、母子手帳に記載されるぐらい重要な栄養素です。
葉酸は絶対に必要な栄養素なので、不足しないように注意してください。
詳しくは、下記ページで説明しています。読んでみてください。
赤ちゃんとママの明るい将来のためにも、今すぐ葉酸を摂取するようにしてくださいね。
葉酸サプリの選び方については、失敗しない!葉酸サプリの選び方で解説しています。こちらも併せて読んでみてみてください。
妊娠初期の食生活
妊娠初期の食生活は、ママとお腹の赤ちゃんのために栄養のある食品を少量ずつたくさんの種類を食べることが必要です。
この時期は、体を冷やさないようにするために体を温めるような食材をメニューに取り入れてみましょう。
外食が多い人は、栄養が偏りがちになるので、できるだけ自宅で調理するようにしてバランスの取れた食事になるように心がけていきましょう。
妊娠初期に必要な栄養素は、葉酸、カルシウム、食物繊維、ビタミンB群、ビタミンCです。
どの栄養素も野菜に多く含まれることが多いので、野菜中心の食事に改善していきましょう。
この中でも、葉酸を積極的に摂取することで、神経管閉鎖障害のリスクを低減できることが分かっています。サプリなどを活用して必要な摂取量を取るようにしていきましょう。詳しくは妊娠初期の食生活で説明しています。
厚生労働省が妊娠中の食生活についてパンフレットを配布しています。
この次は、妊娠超初期症状リスト、やっておくことリストまとめを詳しく紹介しています。まだまだ続きます。
妊娠超初期症状リスト、やっておくことリストまとめ。
妊娠超初期症状のリストと妊娠したらやっておくことリストをまとめてみました。
妊娠の症状リスト
□生理が遅れている。
□生理開始から2週間後ぐらいに仲良し。
□風邪みたいな症状が続いている。
□胃が気持ち悪い、吐き気。
□お腹が痛い、張った感じがする。
□左右の下腹部がチクチク。
□眠気、だるさ。
妊娠超初期症状は、生理前の症状とよく似ていて区別が付かないこともありますよね。そんなときは妊娠検査薬を使って検査して陽性になるか判定してみましょう。
妊娠が分かったら、すぐに病院を受診して正常な妊娠か診断を受けてください。
妊娠判明後のチェックリスト
□産婦人科を受診。
□正常妊娠が確認できたら母子手帳もらう。
□妊娠生活について調べる。
□葉酸をサプリで摂取する。
□生活習慣を妊娠モードに変化。
詳しくは、【チェックリスト付き】妊娠超初期症状リスト、やっておくことリストまとめ。で説明しています。
妊娠初期にやるべきことをやっておくと、その後の妊娠生活が楽になります。特に里帰り出産をする人は早めに行動しないと産院が見つからないかもしれません。早めに行動に移しましょう。
妊娠したら気を付けること、注意点
妊娠したら気を付けること、注意点をまとめてみました。下記ページを読んでみてください。
この他、妊娠初期に気をつけることは妊娠初期に気をつけることで、妊娠初期の注意点は妊娠初期の注意点で詳しく解説しています。
妊娠したい人向けの話題は妊娠したいでまとめました。
妊娠では、妊娠したい人や妊娠初期の人に向けた情報がたくさんあります。参考にしてください。