
妊娠初期にやってはいけないこと
妊娠初期にやってはいけないことをまとめました。
妊娠初期は、ホルモンが大きく変化して体調が変わる時期です。また、お腹の赤ちゃんにとって大事な時期なので、なるべくリラックスして過ごすように心がけましょう。
ここでは、特に控えたほうがいいこと、食べ物、してはいけないことを中心に紹介しています。
妊娠初期に控えたほうがいいこと
妊娠初期に控えたほうがいいことは、
・お酒やたばこ。
・控えたほうがいい食べ物がある。
・体を冷やすこと。
・ストレスを溜める。
妊娠の初期にやってはいけないことは、このようなことです。
お酒やたばこ
妊娠初期にお酒やたばこを続けていると、お腹の赤ちゃんに影響が出ることが分かっています。妊娠が分かったときから、すぐに止めるようにしましょう。
パパが、たばこを吸っていると副流煙を吸い込む可能性があります。一緒に禁煙してもらうようにしましょう。
日本産婦人科医会のホームページに
妊娠中の喫煙により子宮内胎児発育遅延がおきることは有名であるが、その程度は喫煙本数に関係し、一般に母が喫煙していると出生時体重は約200g 軽くなり、ヘビースモカーでは約450g 軽くなると言われている。また流産、早産、前置胎盤、胎盤早期剥離などの異常も増加する(2~3倍)。
このように記載されています。
この他にも
■タバコの胎児への影響
1. 子宮内胎児発育遅延ならびに成長障害
2. 精神遅滞や多動症などの中枢神経障害
3. 特異顔貌、小頭症など頭蓋顔面奇形
4. 心奇形、関節異常などの種々の奇形
タバコが胎児に与える影響は大きいです。今すぐ禁煙してくださいね。
お酒も同様に、赤ちゃんに影響が出ることが知られています。飲酒は、絶対にしてはいけないことです。
日本産婦人科医会のホームページに
妊娠中のアルコール被爆により、流産、死産、先天異常が生じる。アルコールが催奇形性を有することは明らかであり、先天異常としては以下の症状がある。
このように記載されています。
■アルコールの胎児への影響
・子宮内胎児発育遅延
・流産、早産
・前置胎盤
・胎盤早期剥離
お酒の影響は、お酒を止めることで防ぐことができるので、いますぐ止めるようにしてください。
参考:飲酒、喫煙と先天異常
妊娠超初期に食べてはいけないもの
妊娠初期は、赤ちゃんの重要な器官が形成される時期です。この時期に有害な成分が入った食事を摂るとママやお腹の赤ちゃんに重大な影響を与えることがあります。
妊娠超初期から食べてはいけないものがありますので、食べないように気をつけましょう。
妊娠中は食べてはいけないもの
・マグロや金目鯛
・ビタミンAが入った食品
・ひじき
・ナチュラルチーズ
・生肉やスモーク製品
このような食品は、妊娠中は食べるのを控えるようにしましょう。
■マグロや金目鯛
マグロや金目鯛、コビレゴンドウなどは、食物連鎖の上位にいるので、どうしても水銀を蓄積しやすい状態になっています。
これらの魚に含まれるメチル水銀は、赤ちゃんに影響を及ぼす可能性があります。
厚生労働省のホームページに
低濃度の水銀摂取が胎児に影響を与える可能性を懸念する報告がなされていることを踏まえ、妊娠中の魚介類の摂食について以下の注意事項を公表しているところです。
このように記載されています。
厳密に言えば、水銀量を計算して食べることができますが、無理をして食べないでいいと思います。普段の食事にも気をつけたい食品です。
■動物性ビタミンAが入った食品
動物性のビタミンAが問題になります。妊娠初期に動物性のビタミンAを取りすぎると赤ちゃんに障害がでる可能性があります。
動物性のビタミンAが入った食品は食べないほうがいいでしょう。
動物性のビタミンAは、
・うなぎ
・鶏・牛・豚レバー
このような食品に多く含まれます。レバーは鉄分も豊富なので毎日食べたほうがいいいようなイメージがありますが、毎日食べると過剰摂取になります。
リスクを減らすには、食べないようにするのが無難です。
■ひじき
ひじきは鉄分も多く食物繊維も含んでいる食品ですが、無機ヒ素が含まれていることが分かりました。赤ちゃんへの影響が心配されますので、控えたほうが無難です。
東京都福祉保健局のホームページによると
2004年7月、英国食品規格庁はひじきは無機ヒ素を多く含むので食べないようにという勧告を出しました。
英国の英国食品規格庁が。あえて食べないように勧告を出しています。妊娠中は控えるようにしましょう。
■ナチュラルチーズ
ナチュラルチーズなどには、食中毒を起こす菌や、流産や早産の原因となるリステリア菌が付着していることがあります。
妊娠中は抵抗力が低下して感染しやすくなっているので、これらの食品は避けるようにしたほうがいいでしょう。
■生肉やスモーク製品
生肉やスモークサーモンといった燻製製品は、リステリア菌やトキソプラズマ原虫などが付着していることがあります。特に輸入製品には、注意が必要です。
これらの菌に感染して発症すると、お腹の赤ちゃんに感染して流産や早産の原因になることがあります。食べないように気をつけましょう。
体を冷やすこと。
冷房や冷たいものを食べすぎるなど体を冷やすことは避けるようにしましょう。肌の露出が多い服装は、体の冷えの原因となります。
体を冷やさないような服装にチェンジしましょう。夏でも冷房に当たると体が冷えますので、上着を一枚持っておくか膝掛けを使うなど冷えないような工夫をしましょう。
暑いからと言って、冷たいものばかり食べると、体を冷やす原因になります。体を冷やさないような栄養のバランスを考えた食品を食べるようにしましょう。
ストレスを溜める。
ストレスを溜め込むと、血流が悪くなり体調面にも影響が出てくることがあります。特に妊娠初期は、つわりも始まるので気分が優れないことが多いです。
できるだけ、ストレスを溜めないようにしてリラックスした生活が送れるようにしましょう。
この他にも、妊娠初期は先天性異常のリスクに注意することが大切ですよ。
妊娠初期は、先天性異常のリスクに注意!
妊娠初期のママに知ってほしいことがあります。
妊娠初期は、赤ちゃんにとって神経や心臓、背骨など重要な器官を形成する時期です。
この時期に、葉酸が不足すると、無脳症や二分脊椎などの先天性異常のリスクが高くなるという事実です。
このことは、世界的な疫学的調査で判明したことで、日本でも、2002年より厚生労働省が妊娠初期の女性に対して葉酸を積極的に摂取するように通知を出しています。
葉酸は、日頃の食事でも摂取できますが・・・
葉酸は、母子手帳に記載されるぐらい重要な栄養素です。
葉酸は絶対に必要な栄養素なので、不足しないように注意してください。
詳しくは、下記ページで説明しています。読んでみてください。
赤ちゃんとママの明るい将来のためにも、今すぐ葉酸を摂取するようにしてくださいね。
葉酸不足で、先天性異常の発生率が8倍になっている。
葉酸に関しては、日本が遅れていて先天性異常の発生率がアメリカの8倍、イギリスの6倍も高くなっています。
日本産婦人科医会によると
例えば、アメリカやイギリスでは葉酸摂取によって、胎児神経管閉鎖障害の発生は、この10年間で約10分の1に減少した。一方、日本では、葉酸摂取の重要性の啓発に対する効果が未だ見受けられず、この10年間で胎児神経管閉鎖障害の発生率は漸増し、アメリカの8倍、イギリスの6倍となっているのが現状である。
このように記載されています。
葉酸先進国のアメリカやイギリスに対して、日本はかなり遅れているようです。
日本でも厚生労働省が葉酸を摂取するように勧告を出しましたが、妊娠しているママの葉酸の認知度は低いままです。
「葉酸が妊娠に必ず必要」、と知っているママが非常に少ないので心配です。
葉酸の摂取は、食事だけでは不足していて、サプリでも摂取することが必要です。
日本先天異常学会が、葉酸の摂取に関して声明を発表しています。
葉酸サプリメントの摂取により神経管閉鎖障害の発症リスクを減らしましょう
妊娠を計画する女性、妊娠が考えられる女性は、妊娠前4週から妊娠12週まで葉酸サプリメント 400 マイクログラム = 0.4 mg/日を摂取することで、お子さんに神経管閉鎖障害が起きる可能性が減少します。
このような声明を出すほど、危惧されています。
厚生労働省、日本先天異常学会共に、葉酸サプリを毎日飲むように強く推奨しています。
今すぐ葉酸を摂取するようにしてくださいね。
おすすめのサプリは下記のページで紹介しています。読んでみてください。
このように、妊娠初期にやってはいけないことをしっかり把握することで危険を回避することができます。いつも以上に気を配って快適な妊娠生活を送るようにしましょう。
妊娠したら気を付けること、注意点
妊娠したら気を付けること、注意点をまとめてみました。下記ページを読んでみてください。
妊娠初期にやるべきこと、することをまとめました。じっくり読んでみてくださいね。
この他、妊娠初期に気をつけることは妊娠初期に気をつけることで、妊娠初期の注意点は妊娠初期の注意点で詳しく紹介しています。
妊娠したい人向けの話題は妊娠したいで説明しています。
妊娠では、妊娠したい人や妊娠初期の人に向けた情報がたくさんあります。参考にしてください。