
高齢出産で初産
高齢出産で初産では、若い世代より統計上リスクが高くなることが分かっています。しかし、全ての人がママや赤ちゃんに影響が出るわけではありません。
高齢出産での初産のリスクをしっかりと把握して、リスクを最小限にするように生活を見直していきましょう。
ここでは、高齢出産のリスクを詳しく紹介します。
高齢出産は何歳から?
日本産科婦人科学会によると、35歳以上で出産することを高齢出産(高年出産)と定義しています。
35歳以上で初めて出産する人を「高年初産婦」と呼びます。最近の晩婚化で妊娠年齢も上がってきていて30~34歳ぐらいまでが最も多くなっています。
年齢を重ねることで、卵子も老化していき染色体異常のリスクも増えています。また、妊娠できても流産してしまう確率も高くなってきます。
ママ自身の体も変化が起こる年齢で成人病などのリスクも高まることを知っておくことが大切です。

妊娠初期に葉酸を摂取することで、先天性の異常である、「神経管閉鎖障害」のリスクを70%も低減できることが分かっています。
日頃から、十分な量の葉酸を摂取することが大切です。
詳しくは、下記ページで説明しています。読んでみてください。
●妊娠初期に絶対必要な葉酸

赤ちゃんとママの明るい将来のためにも、今すぐ葉酸を摂取するようにしてくださいね。
葉酸サプリの選び方については、失敗しない!葉酸サプリの選び方で解説しています。こちらも併せて読んでみてみてください。
しかし、必要以上に不安になる必要はありません。リスクを最小限に抑えて無事出産できた人も多くいるのです。医師と二人三脚で乗り越えるようにしましょう。
この次は、具体的な高齢出産のリスクと対処法について詳しく紹介します。まだまだ続きます。
高齢出産のリスク
具体的な高齢出産のリスクとして
・妊娠高血圧症候群
・妊娠糖尿病
・子宮筋腫
・切迫早産、流産
・分娩時間の延長
このようなリスクが増えることが知られています。
特に初産の人は、子宮口が開きにくくなっていて、「軟産道強靭(なんざんどうきょうじん)」という産道が固い状態になっていることがあり、難産のリスクが高まると言われています。
●妊娠高血圧症候群
妊娠高血圧症候群とは、妊娠中に高血圧と尿タンパクを主な症状とする病気です。
母体の血管に負荷が掛かって発症すると考えられていて、妊娠20週以降に高血圧または高血圧と尿タンパクがある場合に妊娠高血圧症候群と診断されます。
原因はよく分からないとされますが、胎盤の形成がうまくいっていないと血管に影響を及ぼす物質が放出されるのが原因ではないかとしています。
症状が重くなると、脳卒中を起こしたり子癇と呼ばれる痙攣発作を起こしたりすることがあります。こうならないためには、日頃から予防に努めることが大切です。
妊婦検診はきちんと受けて血圧や尿をチェックしましょう。日頃から塩分を控えたり無理のない運動を心掛けるようにしましょう。毎日体重を量って急激に増えていないかチェックしましょう。
●妊娠糖尿病
妊娠糖尿病とは、妊娠中にインスリンの作用が低下して血液中の代謝をうまく調節できなくなる病気です。
妊娠糖尿病になる原因として、妊娠によるホルモンの変化と糖代謝異常が原因と言われています。つまり食べ過ぎや糖分の取り過ぎによって妊娠糖尿病になるリスクが高まるとされます。
妊娠糖尿病と診断されると、食事療法で血糖値をコントロールしていくことになります。特に高齢出産と言われる35歳以上の人はなりやすいので気をつけましょう。
この病気は、赤ちゃんへ影響することもあり巨大児と呼ばれる4000g以上の赤ちゃんを出産することもあります。赤ちゃんが大きいので難産になりやすいです。
●子宮筋腫
子宮筋腫とは、子宮の筋肉内にできる良性の腫瘍です。30~40代に多くなる病気です。子宮筋腫は経過観察になることが多いです。
●切迫早産、流産
高齢出産では、切迫早産や流産なる確率が34歳以下に比べて多くなります。切迫早産と診断されても、安静にして無事乗り切った妊婦さんも多くいます。医師の指示に従って安静を守るようにしましょう。
●分娩時間の延長
高齢出産になると、難産になりやすいと言われていて結果的に分娩時間が延びると言われています。ですが、みんながそうなるわけではなく、無事安産であった人も多くいるのです。必要以上に不安にならないようにしましょう。
高齢出産で初産になると、色々不安になると思いますが、医師と十分に相談してリスクを最小限にして快適な生活を送るようにしましょう。
ちょっとした疑問でも、妊婦健診や受診のときに医師や看護師に相談するようにしてみましょう。
この他妊娠では、妊娠したい人や妊娠初期の人に向けた情報がたくさんあります。参考にしてください。