
40代の妊娠確率
ここでは、40歳、41歳、42歳、43歳、44歳、45歳、46歳、47歳、48歳、49歳での妊娠確率を掲載しています。
40歳~49歳の妊娠確率
日本産婦人科学会「2011年生殖補助医療データブック」によると、生殖補助医療を行っている40代の妊娠率は次のようになっています。
40歳 | 13.48% |
---|---|
41歳 | 10.47% |
42歳 | 7.90% |
43歳 | 5.77% |
44歳 | 3.66% |
45歳 | 2.27% |
46歳 | 1.26% |
47歳 | 0.72% |
48歳 | 0.60% |
49歳 | 0.00% |
40代の妊娠確率は、妊娠しやすいと言われる20代や30代と比べてかなり低いことが分かっています。
40代で妊娠を考えるなら、今すぐ行動を開始してください。
40代になると、自然妊娠する確率も非常に低くなるので、体外受精や顕微授精といった生殖補助医療を受けることも考えの一つです。
体力的にも落ちてくる時期なので、一刻も早く妊活を開始することが大切です。
妊娠確率は46歳以降で1%台
45歳までは2%以上ある妊娠確率が46歳以降では1%台に、47歳、48歳で0.7%以下という厳しい妊娠率になっています。
これは妊娠した確率です。妊娠できた確率で出産できる確率ではありません。
妊娠しても流産になって継続できなかった人も多くいます。
厚生労働省によると、出産まで妊娠を継続できた確率は約2%とかなり低い確率になっています。40代で妊娠、出産するには困難な状況と言わざるおえません。
※生殖補助医療(ART)とは?
生殖補助医療とは、体外受精-胚移植、顕微授精、凍結胚移植など不妊治療を行うことをいいます。
生殖補助医療を受けている人でこの確率なので、自然妊娠はもっと低い確率になると推測されます。
この他にも、40代で妊娠したいなら、先天性異常のリスクに注意することが大切ですよ。
妊娠したいなら、先天性異常のリスクに注意!
40代の妊活中のママに知ってほしいことがあります。
それは、妊娠前から初期にかけて、重要な栄養素である葉酸が不足すると、無脳症や二分脊椎などの先天性異常のリスクが高くなるという事実です。
このことは、世界的な疫学的調査で判明したことで、日本でも2002年より、厚生労働省が妊娠可能な女性に対して葉酸を積極的に摂取するように通知を出しています。
葉酸は、日頃の食事でも摂取できますが・・・
葉酸は、母子手帳に記載されるぐらい重要な栄養素です。
葉酸は絶対に必要な栄養素なので、不足しないように注意してください。
詳しくは、下記ページで説明しています。読んでみてください。
赤ちゃんとママの明るい将来のためにも、今すぐ葉酸を摂取するようにしてくださいね。
葉酸サプリの選び方については、失敗しない!葉酸サプリの選び方で解説しています。こちらも併せて読んでみてください。
葉酸不足で先天性異常の発生率が高くなる。
今の日本では、妊婦さんの葉酸摂取量が不足しています。
この葉酸不足が先天性異常の発生率が高い原因になっています。
日本産婦人科医会によると
例えば、アメリカやイギリスでは葉酸摂取によって、胎児神経管閉鎖障害の発生は、この10年間で約10分の1に減少した。一方、日本では、葉酸摂取の重要性の啓発に対する効果が未だ見受けられず、この10年間で胎児神経管閉鎖障害の発生率は漸増し、アメリカの8倍、イギリスの6倍となっているのが現状である。
このデータをみると、日本はアメリカの8倍、イギリスの6倍と高い発生率になっています。
葉酸は、絶対に不足してはいけない栄養素です。
平成25年国民健康・栄養調査報告によると、30歳~39歳の葉酸摂取量は、233μgとなっています。
妊娠に必要な葉酸の量は400μgなので、167μg不足しています。
葉酸は、日頃の食事だけでは不足していますね。
日本先天異常学会が、葉酸をサプリで摂取するように声明を出しています。
葉酸サプリメントの摂取により神経管閉鎖障害の発症リスクを減らしましょう
妊娠を計画する女性、妊娠が考えられる女性は、妊娠前4週から妊娠12週まで葉酸サプリメント 400 マイクログラム = 0.4 mg/日を摂取することで、お子さんに神経管閉鎖障害が起きる可能性が減少します。
このように、普段の食事に加えて、妊娠前から葉酸サプリを飲むことで経管閉鎖障害が起きる可能性が減少するとしています。
妊娠前4週から12週までの間にサプリを毎日飲むように記載されていますね。
妊娠前4週というのが重要で、妊娠を考えるなら今すぐ葉酸を摂取する必要があります。
葉酸サプリの選び方は、下記ページを読んでみてくださいね。
妊娠したら気を付けること、注意点
妊娠したら気を付けること、注意点をまとめてみました。下記ページを読んでみてください。
妊娠初期にやるべきこと、することをまとめました。じっくり読んでみてくださいね。
次は、40代で妊娠できない理由などを紹介します。
40代で妊娠できない理由
40代で妊娠できない理由は、
・卵子の老化
・体の老化
・生理不順
・妊娠への障害がある
・パパに原因がある
このようなことが考えられます。
卵子の老化
卵子も老化していくことが知られています。卵子は、精子とは違って年々質が低下していきます。
ごく一部で卵子の若返りやアンチエイジングを謳っているものがありますが、現在のところ卵子の老化を止めるすべはありません。
卵子の老化は止められないので、一刻も早く妊活を始めることが大切です。
関連記事:
・卵子の老化
体の老化
人間の体は、年齢と共に機能が低下していきます。卵巣の機能も同じで徐々に低下していきます。代謝も落ちていきますので、妊娠力が低下していくことになります。
生理不順
生理周期が長かったり短かったりしても、妊娠する確率は低くなります。生理が安定しないということは、排卵がうまくいっていない可能性があります。
排卵が起こらなければ、妊娠できないので生理不順も不妊の原因になるのです。
関連記事:
・生理周期が早い、短い?20日以内なら妊娠?排卵も早くなる?産後の生理周期は短い?
妊娠への障害がある
ピックアップ障害や卵管の癒着など、婦人科疾患があっても妊娠できない理由となります。月経が来ない無月経なども妊娠できない原因です。
ピックアップ障害とは、飛び出した卵子をうまくキャッチできない障害です。卵巣の機能が正常でも、卵管へ卵子を運ぶことができないため、受精できずに不妊となります。
関連記事:
・ピックアップ障害
男性に妊娠できない原因がある
妊娠できない原因は、半分は男性側にあります。不妊治療を受けるときは夫婦揃って検査を受けるようにしましょう。
関連記事:
・男性不妊
40代ともなれば、待っている時間はありません。急いで検査をして、治療を受けることが大切です。
40代は、自然に妊娠できる確率がかなり低くなります。
40代で妊娠から出産まで至るには、自分の体を健康にして積極的に生殖補助医療を受けることが大切です。
少しでも妊娠確率を上げたいなら、生殖補助医療を受けることも重要な選択肢の一つです。
妊娠するためには、自分の体調を整えることを第一に考えます。食事は栄養のある食材を自宅で調理するようにして、きちんと3食食べることが大切です。
生活習慣も改善して体調を良くして代謝を上げて、いつでも妊娠できるような体作りが大事です。
40代で妊娠できないと思ったら、一度不妊治療を行っている施設を訪れて検査することをおすすめします。
この他、高齢妊娠については高齢妊娠するにはで、妊娠したい人向けの話題は妊娠したいでまとめました。読んでみてください。
妊娠では、妊娠したい人や妊娠初期の人に向けた情報がたくさんあります。参考にしてください。