
妊娠中期のむくみ
妊娠中期のむくみは、放置しておくと妊娠高血圧症候群になるリスクが高くなりますので注意が必要です。妊娠高血圧症候群は、妊娠20週以降に発症する病気です。
むくみがひどかったり、妊娠中に急激に体重が増えた場合は妊娠高血圧症候群かもしれないので、産婦人科を受診して診察してもらうようにしましょう。
妊娠高血圧症候群は、以前は「妊娠中毒症」と呼ばれていた病気です。赤ちゃんに影響が出るかもしれないので早めの処置が大切です。
妊娠中期のむくみの原因
妊娠中期にむくみが出る原因として
・体の冷え、冷え症
・仕事からの影響
・妊娠高血圧症候群
・塩分の取りすぎ
このようなことが原因として考えられています。
次は、この中でも特に注意したい妊娠高血圧症候群について紹介します。まだまだ続きます。
むくみがある人は妊娠高血圧症候群に注意!
特に、妊娠20週以降にむくみがある人は注意が必要です。この時期にむくみがひどい場合には、妊娠高血圧症候群になるリスクが高くなります。
妊娠高血圧症候群とは、妊娠中に高血圧と尿タンパクが出る病気で、症状が重くなると脳卒中や子癇と呼ばれる痙攣を起こすことでも知られています。
■妊娠高血圧症候群になりやすい人
・妊娠前から肥満がある人
・年齢が高い
・多胎
・妊娠中の急激な体重増加
・家族が高血圧
・高血圧、腎臓病、糖尿病の持病
・初産
・以前に妊娠高血圧症候群だった
このような人がリスクが高くなります。
妊娠高血圧症候群になる原因
妊娠高血圧症候群がなぜ発症するのかよく分かっていません。胎盤から放出される物質が関係しているのではないかと指摘されています。
■治療はどうするの?対策は?
基本的に自分で体重管理と食事に気をつけて生活することになります。重症の場合には、入院して食事療法などを指導することもあります。
妊娠高血圧症候群を予防、対策するには
・規則正しい生活を送る。
・塩分の取りすぎには注意する。
・ストレスを溜めないようにする。
・軽い運動をする。
・体重増加に気をつける。
・妊婦健診を忘れずに受ける。
このようなことが大切になります。
●規則正しい生活を送る。
食事や寝る時間が不規則になると、体に負担になってしまいます。できるだけ、規則正しく一日3食食べて同じ時間帯に寝るようにしましょう。
●塩分の取りすぎには注意する。
塩分を取り過ぎるとむくみが出る原因になります。妊娠中は1日当たり10gに塩分を抑えるようにしましょう。高血圧を指摘されたら1日7g程度に抑えるようにして対策しましょう。
醤油をかけすぎや天つゆを使わないなど、ちょっとしたことを気をつけていけば減塩できます。ゆずやレモンを使ったり出汁をうまく使って減塩していきましょう。
●ストレスを溜めないようにする。
ストレスも妊娠高血圧症候群になる原因と言われています。妊娠中は、ストレスが溜まりやすい環境ですが、趣味や友人とのおしゃべりなど上手にストレスを発散するようにしましょう。
●軽い運動をする。
医師に安静を指示されていないなら、軽い運動をしてみるのもいいでしょう。この時期にはお腹も大きくなって腰痛になる人も多いのでマタニティスイミングなどをするのも予防と対策になります。
●体重増加に気をつける。
妊娠中期には、つわりもなくなって食欲も出てくる時期です。食べ物が美味しくなってつい食べ過ぎてしまうこともあります。
妊娠中の体重増加は7~12kgが適正と言われていますので、この範囲に収まるようにしっかりと体重を管理していきましょう。
●妊婦健診を忘れずに受ける。
妊婦健診は、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病を早期発見できる大切なものです。忘れずにきちんと健診を受けて定期的にチェックするようにしましょう。
妊娠中期から後期のむくみは、注意しなければなりません。しっかりと対策していきましょう。
急激に体重増加したときはすぐに産婦人科を受診して原因を調べるようにしましょう。
この他、妊娠中期の注意点については妊娠中期の注意点で、妊娠したい人向けの話題は妊娠したいで詳しく紹介しています。
妊娠では、妊娠したい人や妊娠初期の人に向けた情報がたくさんあります。参考にしてください。