
妊婦の体重管理
妊婦さんの体重管理は、妊娠16週ぐらいから本格的に始めるようにしましょう。
妊娠中は適度な体重増加があるのが自然です。しかし、あまり痩せすぎても太ってもママや赤ちゃんに影響が出てしまいます。
妊婦さんは、自分の適正体重を知って、それに近づけるように体重管理を行っていきましょう。
妊婦の適正体重
妊婦さんの適正体重は、BMIで標準体重の人で7~12kg増加、やせ型の人で9~12kg増加が目安と言われます。
妊娠前のBMIは以下の計算式で算出できます。
妊娠前の体重(kg)÷( 身長(m)×身長(m) )=BMI
●BMIが18.5未満 やせ傾向
●BMIが18.5以上25未満 標準体重
●BMIが25以上 肥満傾向
毎週1回は体重を量るようにして、妊娠16週ぐらいから本格的な体重管理を行っていきましょう。
次は、妊娠中の食生活と妊娠時期ごとの注意点など紹介します。
妊婦の食事
妊婦さんの食事で大事なことがあります。
■妊婦さんの食事で大切なこと
・食事は一日3食が基本。
・塩分や糖分は控える。
・飲み込まず良く噛んで食べる。
・市販・加工品は控える。
・野菜・魚を多く食べる。
妊婦さんは、栄養あるものをバランスよく、規則正しく食べることが大切です。
●食事は一日3食が基本。
食事は、朝食・昼食・夕食の3回を規則正しく食べることが大切です。朝は忙しくて食べない人もいますが、食事の間隔が空いてしまうと、ママと赤ちゃんに十分な栄養が行き渡らなくなります。
また、空腹感が増して多く食べ過ぎることも。
規則正しく食べることで、空腹感も抑制できて栄養がきちんと取れるようになってきます。
●塩分や糖分は控える。
塩分や糖分の取り過ぎは、むくみや糖尿病の原因になります。濃い味付けの食事ばかり摂っていると、塩分を摂りすぎになってむくんでくることも。
妊婦さんの塩分摂取量は一日10gを目標にしましょう。
■上手に減塩するコツ
・天然の出しで味付け。
・レモンやゆずをかける。
・ハーブや薬味をつける。
・みそ汁は具だくさんで減塩。
・味付けは最後に。
上記のような工夫をして減塩してみましょう。
揚げたての天ぷらや焼き魚は、そのままでも美味しく食べることができますよ。
●飲み込まず良く噛んで食べる。
良く噛まずに飲み込んでばかりいると、つい食べ過ぎてしまうことになります。
食事はゆっくりと良く噛んで食べるようにしましょう。良く噛んで食べることで食べる量を抑えることができます。
●市販・加工品は控える。
市販の食品や総菜、干物などは塩分や糖分が多めに入っていることが多く食べ過ぎるとカロリーオーバーになります。
お弁当や総菜ばかりでは、栄養のバランスも悪くなるのでなるべく控えるようにしましょう。
●野菜・魚を多く食べる。
野菜や魚には、妊婦さんに必要な栄養素が豊富に含まれています。野菜や魚は、日頃から不足しがちなので、上手に食事に取り入れていくようにしましょう。
野菜には、ビタミン類や食物繊維、魚には、EPAやDHAなどが含まれています。色々メニューを工夫して食べるようにしましょう。
妊婦の体重増加のリスク
妊婦の体重増加は、リスクを伴うことが知られています。
■妊婦の体重増加のリスク
・妊娠高血圧症候群のリスクが高くなる。
・妊娠糖尿病のリスクが増える。
・皮下脂肪が産道を圧迫する。
・微弱陣痛になりやすい。
・弛緩出血が起こりやすい。
・ママが疲れやすくなる。
妊婦さんは、体重管理が出来てないと上記のようなリスクが増えることになります。こうならないためにも、体重管理をしっかりと行うようにしましょう。
この他、妊娠したい人向けの話題全般は妊娠したいで、妊婦さんの生活する上での注意点は妊婦の注意点でまとめています。読んでみてください。
他にも妊娠では、妊娠したい人や妊娠初期の人に向けた情報がたくさんあります。参考にしていください。