
不正出血の原因
不正出血を起こす原因はたくさんの種類があり、自分で原因を特定することはできません。まだ生理じゃないのに出血したり、出血が続くなどの症状があった場合はすぐに病院を受診するようにしてください。
不正出血の色
不正出血の色は茶色や赤色、薄いピンクや黄緑などがあります。茶色は古い血液の色で赤は鮮血の色、薄いピンクや黄緑は少量の出血のときに多い色です。
色の区別で、不正出血の原因特定は困難です。原因は病院へ行かないと分からないので、不正出血を感じたらすぐに受診してください。
様々な不正出血の原因
不正出血と言っても原因は様々です。婦人科でも不正出血で受診する人も多く悩んでいる人も多いようです。自分では原因を調べることはできないので、勇気をもって受診してみてください。
■不正出血のおもな原因
不正出血の原因をまとめてみました。これが全部ではないですが、可能性が高いものを挙げています。
不正出血はホルモンや月経に関する機能性不正出血と病気が原因で起こる器質性不正出血に分類されます。
●機能性不正出血
出血量が多い過多月経、月に2回来るなど生理周期が早い頻発月経、排卵時に出血を伴う排卵時出血(中間期出血)などです。これらは、ホルモンバランスの乱れから出血を起こしていると考えられます。
排卵期に起こる排卵時出血や妊娠初期に起こる着床時出血も含まれます。
●器質性不正出血
器質性不正出血はポリープや筋腫といった良性腫瘍から子宮体がん、子宮頸がんといったものまであります。感染症なども含まれるので数多くあります。
不正出血を起こす病気
不正出血を起こす病気を挙げていきます。
・子宮びらん
子宮の入り口が炎症を起こしたようにみえることがあります。炎症を起こしてそこから出血しているときもあるので抗生剤を投与して治療していきます。何回も出血を繰り返すときは、レーザーで灼くびらんの焼灼術を適応することもあります。
・子宮内ポリープ。子宮頸部ポリープ
子宮内や子宮頸部にポリープができて、少しの刺激で出血を起こすことがあります。この場合はポリープを切除することで出血を止めます。手術は外来でも施行可能です。
・子宮筋腫・粘膜下筋腫
子宮に筋肉のコブができて、そこから出血を起こしていることがあります。これに対応した治療を施すことで止めていきます。
・子宮体がん・子宮頸がん
子宮体がんや子宮頸がんも出血原因の一つです。子宮体がんは比較的高齢の人がなりやすいです。閉経後に不正出血があれば子宮体がんが疑われます。閉経後の出血はすぐに病院で検査を受けてください。
子宮頸がんは若い人でもなる可能性があるがんです。極初期に発見できれば治療も可能なので、不正出血を感じたらすぐに病院を受診してください。
・クラミジアなどの感染症
クラミジアなどに感染すると炎症を起こして出血するときがあります。クラミジアは、自覚症状がないことが多いので自分では気が付きにくい病気です。
パートナーにも感染するので、パートナーと一緒に治療を受けることが大切です。
不正出血は軽くみてはいけません。その背後に子宮がんなどの大きな病気が隠れていることがあります。いつもと違う出血を感じたらすぐに受診しましょう。
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