
生理周期が早い、20日以内なら妊娠の可能性も
生理周期が早い・短い場合は頻発月経と言われ、通常の生理周期よりも短いものを指します。
通常の生理周期は25日以上38日以下なので、20日以内の周期や月2回生理が来るときは頻発月経と思われます。頻発月経は思春期や更年期に現れることがあり、ホルモンバランスの乱れや子宮筋腫などが原因となることがあります。
また、生理周期が早いと感じた場合は妊娠している可能性もありますので、妊娠しているかチェックしてみましょう。
20日以内なら妊娠?
生理周期が20日以内なら、頻発月経のほかに妊娠している可能性もあります。
妊娠の兆候で出血することがある。
妊娠の兆候として、着床出血があります。
着床出血とは、卵子と精子が受精した受精卵が子宮内膜に着床するときに起こる出血で、おおよそ生理予定日の数日前から当日ぐらいまでの間に出血が起こります。
出血量が少ないことが多いのですが、出血があるため着床出血と生理を勘違いすることもあるのです。
もし、妊娠の可能性があるなら、生理予定日まで待って、早期妊娠検査薬チェックワンファストを使って妊娠検査してみましょう。
関連記事:
●生理予定日に着床出血
生理周期が早い、短い原因
生理周期が早い原因として、ストレスや環境の大きな変化、女性ホルモンバランスの乱れ、過度のダイエットによる急激な体重変化、子宮筋腫などからの不正出血、卵巣機能の低下、脳の視床下部、下垂体の機能異常、肥満、糖尿病などがあります。
生理周期が早い(頻発月経)は排卵がある場合とない場合に分類されます。排卵がある場合はホルモンの乱れが、排卵がない場合は無排卵などが疑われます。
排卵があって頻発月経になる
排卵があって生理周期が短い場合は、更年期の症状かホルモンが十分に出ていない可能性があります。
通常女性の体温は、低温期と高温期に分かれています。
低温期が短い場合は更年期障害が疑われます。若い人でも若年性更年期障害になっているかもしれないので注意が必要です。
逆に高温期が短い場合は、黄体ホルモンが十分に機能していないことが考えられます。この場合は不妊の原因ともなるので、早く症状を改善することが必要です。
黄体ホルモンや妊娠しにくい病気については妊娠しにくい病気で説明しています。
卵巣の機能低下でも生理周期が早くなる場合があります。卵巣の機能を維持しようと多くのホルモンが分泌するため頻発月経を起こしてしまうと考えられています。
また、排卵期(生理が来てから2週間ぐらい)にも出血を起こすことがあります。これを排卵期出血といいますが、この出血を生理と勘違いすることもあります。
排卵期出血はごく少量で2・3日で収まるのが通常です。出血がダラダラ続くときこともあるので婦人科を受診することが必要になります。
いずれにしろ、生理以外での出血は不正出血なので、早めに病院で診察を受けるようにしてくださいね。
この他にも、妊娠を考えているなら、妊活中から妊娠初期にかけて先天性異常のリスクに注意することも大切ですよ。
妊娠の可能性があるなら、先天性異常のリスクに注意!
妊娠の可能性があったり妊活中のママに知ってほしいことがあります。
妊娠前から初期にかけて、重要な栄養素である葉酸が不足してしまうと、「無脳症」や「二分脊椎」など先天性異常のリスクが高くなるという事実です。
このことは、世界的な疫学的調査で判明したことで、日本でも2002年より、厚生労働省が妊娠可能な女性に対して葉酸を積極的に摂取するように通知を出しています。
葉酸は、普段の食事から摂取できるのですが・・・
葉酸は、母子手帳に記載されるぐらい重要な栄養素です。
葉酸は絶対に必要な栄養素なので、不足しないようにしましょう。
詳しくは、下記ページで説明しているので読んでみてください。
●妊娠前・初期に絶対必要な葉酸
赤ちゃんとママの明るい将来のためにも、今すぐ葉酸を摂取するようにしてくださいね。
葉酸サプリの選び方については、失敗しない!葉酸サプリの選び方で解説しています。こちらも併せて読んでみてみてください。
妊娠したら気を付けること、注意点
妊娠したら気を付けること、注意点をまとめてみました。下記ページを読んでみてください。
妊娠初期にやるべきこと、することをまとめました。じっくり読んでみてくださいね。
生理周期が早いと妊娠しにくい?
24日以下の生理周期を頻発月経といいますが、生理周期が早くなると子宮内膜の成熟に影響があり、子宮内膜が十分な厚さにならず妊娠しにくい状態になることもあります。
生理の周期が早くなると、身体的や精神的ストレスも高くなって妊娠しにくい状態になるので、早めに産婦人科を受診して原因を調べることが大切です。
関連記事:
・妊娠しにくい人の特徴
生理周期が30代で早くなる?
いままで正常な生理周期(25~38日間)だったものが、30代になって24日以下と早くなることがあります。
30代からはプレ更年期と呼ばれる閉経へ向けた準備が始まる時期です。生理周期が早くなったり、経血量が減少するなど症状があったら閉経が近づいているのかもしれません。
通常は、50代で閉経を迎えますが、最近では早期閉経といって30代など若い世代で閉経を迎える人がいます。
日本産科婦人科学会では、「一般に40歳未満の自然閉経」が早期閉経の定義となっています。
早期閉経でも、不妊の原因となりうるので、生理周期が早くなったときは、はやめに産婦人科を受診することをおすすめします。
この次は、排卵がなくて頻発月経になる?と基礎体温が大切について詳しく紹介します。まだまだ続きます。
排卵がなくても周期が早い?
排卵がなくて頻発月経になる
排卵がなくても頻発月経が起こることがあります。この場合は無排卵の状態になっていることもあり不妊の原因になります。無排卵は生理周期が長くなる稀発月経もあり、いづれも早めに婦人科を受診することが大切です。
この他の頻発月経の原因
この他にも不正出血や子宮筋腫などが頻発月経の原因になっていることもあります。特に30代以降で頻発月経が3ヶ月以上続く場合は子宮筋腫などが疑われますので婦人科を受診してください。
排卵があるかどうかは病院で検査を
実際に排卵しているかどうかを確実に調べるには婦人科を受診することで分かります。そのとき生理周期も聞かれますので、普段から基礎体温を付けておくことが必要です。
基礎体温が大切
基礎体温表を付けることで、自分の生理周期が早いか判断できます。また、基礎体温が2相に分かれているかどうかで排卵があるか分かります。
このように、基礎体温は非常に大切なものなので毎日付ける習慣をつけましょう。基礎体温の差は非常に小さいので婦人用の体温計を使い記録していきます。
基礎体温については基礎体温で詳しく説明しています。
閉経前に生理周期が早くなることも
閉経前にも生理周期が早くなることがあります。40代前半で生理周期が早くなり段々と遅くなり閉経へ向かうことが多いようです。
しかし、子宮筋腫などから不正出血することもあり、不正出血と生理を自分で見分けることができません。間隔が狭くなったり空いたりしたときは婦人科で生理かどうか確かめてもらいましょう。子宮筋腫については子宮筋腫でまとめています。
生理周期が短くても妊娠できる?
生理周期が短くても排卵があれば妊娠が可能です。しかし、生理周期が短いということは、高温期が短く黄体ホルモンが十分に機能していない可能性があり子宮内膜が薄いままで妊娠しにくかったり流産してしまうリスクがあります。
生理周期が短くて妊娠を希望する場合は、早めに婦人科を受診するようにしてください。
生理周期については生理周期で詳しくまとめています。
妊娠では妊娠から出産までの疑問や対処法をたくさん紹介しています。読んでみてください。