
妊娠初期の絶対安静
妊娠初期の時期に、出血が続く、多いとき、お腹の張りが続く、頻繁に起こるとき、いわゆる切迫流産の状態で安静の指示が出ることがあります。
絶対安静とは、どれぐらい安静にすればいいのでしょうか?
妊娠初期の出血で絶対安静?
安静には、「自宅安静」と「入院安静」があります。安静の度合いによって、レベル1、レベル2があります。
ママの出血やお腹の張りの状態や子宮内出血などの症状の他に、「上の子がいて安静が保てない」などの家庭環境なども考慮して、安静の度合いが決められます。
このように、安静といっても度合いによって違ってきます。
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次は、安静の過ごし方について、自宅安静と入院安静の場合について詳しく紹介します。
絶対安静の過ごし方
自宅安静の過ごし方
■自宅安静の家事は?
切迫流産などで自宅安静を指示されたときは、洗濯、炊事などは必要最小限します。
立ちっぱなしの家事は、絶対に避けてくださいね。
■自宅安静での掃除は?
お風呂やトイレ掃除、高いところを掃除することで、体やお腹に負担が掛かります。
なるべく家族に手伝ってもらうようにしてくださいね。
■お風呂は?
お風呂は、体力を消耗するので、シャワーで済ませるようにしてください。
■自宅安静で読書は?
短時間ならいいでしょう。でも、目が疲れたらすぐに休むようにしてくださいね。
■テレビは?
テレビも読書と同じように短時間で。疲れたら無理せず休むようにしてください。
■スマホやタブレットは?
テレビと同じように、かなり目が疲れてしまいます。暇なので一日中見たくなりますが、短時間で終わるようにしましょう。
■仲良しはしていいの?
安静が目的なので、控えるようにしましょう。
精液には、プロスタグランジンという子宮を収縮させるホルモンが含まれています。安静中は仲良しは控えるようにしましょう。
■外出は?
外出すると安静の意味がないので外出はダメです。近所の買い物はOKが出ることもあります。
病院の産婦人科医からよく話を聞くようにしましょう。
■車の運転はできる?
車に乗ると、地面や段差の振動やショックが体に響きます。
自分で運転するのはもちろん、助手席に乗ることも控えてください。
■上の子のお世話はどうする?
自宅にいると、上の子の面倒をみないというわけにはいきません。
ですが、安静がとても大事なので、パパや家族、ベビーシッターのサポートを受けるようにしましょう。
■階段の上り下りは?
階段の上り下りはNGです。
陣痛促進のために階段の上り下りをするぐらいですから、お腹に負担が掛かることは明らかです。
なるべく1階で過ごせるように工夫してみましょう。
■仕事はどうなる?
安静の指示なので仕事はできません。
必要なら医師から診断書をもらって職場に提出してください。
この他にも、妊娠初期は先天性異常のリスクに注意することが大切ですよ。
妊娠初期は、先天性異常のリスクに注意!
妊娠初期のママに知ってほしいことがあります。
妊娠初期は、「私の赤ちゃん」がグングン成長する時期です。
この時期は、脳や背骨、心臓や肺といった重要な器官が作られる大切な時期です。
この時期に大事な栄養素である葉酸が不足してしまうと、「無脳症」や「二分脊椎」など先天性異常のリスクが高くなるという事実です。
このことは、世界的な疫学的調査で判明したことで、日本でも、2002年より厚生労働省が妊娠初期の女性に対して葉酸を積極的に摂取するように通知を出しています。
葉酸は、日頃の食事でも摂取できますが・・・
葉酸は、母子手帳に記載されるぐらい重要な栄養素です。
葉酸は絶対に必要な栄養素なので、不足しないように注意してください。
詳しくは、下記ページで説明しています。読んでみてください。
赤ちゃんとママの明るい将来のためにも、今すぐ葉酸を摂取するようにしてくださいね。
葉酸サプリの選び方については、失敗しない!葉酸サプリの選び方で解説しています。こちらも併せて読んでみてみてください。
この次は、入院安静の過ごし方について詳しく紹介しています。まだまだ続きます。
入院安静の過ごし方
入院安静の場合は、病院で経過観察するため、自由に動き回ることはできません。
医師や看護師さんの指示に従うようにしてください。
■ベッドで読書は?
これも自宅安静と同じように、短時間なら許可が出るはずです。
■ベッドでテレビは?
テレビも短時間ならいいでしょう。
疲れたらすぐに休むようにしてくださいね。
■病院内を歩いていい?
気分転換に病院の中を歩いてみたくなりますが、これも運動となりお腹に負担になります。
病院から許可が出るまでベッドから出ないようにしましょう。
■お見舞いの人との会話
短時間の会話は大丈夫ですが、長時間になると疲れることもあるので短時間で済ませるようにしてください。
■ストレスを上手に解消
入院中はストレスが溜まるので、ストレスを解消することも大切です。
自宅のことや上の子のことが心配になりますが、症状を治すことに専念して、生まれてくる赤ちゃんのための編み物などでストレスを解消するようにしましょう。
安静はいつまで?期間は?
自宅安静の場合
自宅安静の期間は、出血が止まる、お腹の張りが治まるなど症状が治まって医師からの許可が下りれば普段の生活へ戻ることができます。
安静の期間が終わっても、妊婦健診などの定期健診を受けて経過を観察するようにしてください。
入院安静の場合
出血やお腹の張りが治まって、内診やエコー検査(超音波検査)、妊娠週数の進み具合などを総合的に判断して退院の許可が出ます。
でも、退院できても自宅安静になることが多いので、無理をしないようにすることが大切です。
妊娠したら気を付けること、注意点
妊娠したら気を付けること、注意点をまとめてみました。下記ページを読んでみてください。
妊娠初期にやるべきこと、することをまとめました。じっくり読んでみてくださいね。
この他、妊娠初期(12週未満)の出血については初期妊娠症状で詳しく説明しています。
妊娠では妊娠から出産までの疑問や対処法をたくさん紹介しています。読んでみてください。