
妊娠初期の胃痛、むかつき、みぞおちが痛い?
妊娠の初期症状で、胃痛、むかつき、みぞおちが痛いなど胃腸症状が出ることがあります。
胃がキリキリ痛んだり、吐き気やむかつき、胸焼けなどの症状もあります。
胃痛は妊娠初期症状の一つですが、痛みが治まらないときは、無理をせずに病院を受診して診察を受けるようにしてくださいね。
妊娠初期の胃痛で流産?
妊娠初期に胃痛が続くと、流産の兆候ではないかと心配になります。
胃の痛みがお腹の赤ちゃんに影響がないか不安になりますよね。
流産の症状は以下のようなものがあります。
流産の主な症状
・お腹の張り
・痛み
・出血
この3つが流産の主な症状です。
参考:切迫流産,流産 日本産科婦人科学会 日産婦誌59巻11号
日本産科婦人科学会の日産婦誌59巻11号によると、流産の症状として出血、下腹部痛があると記載されています。
流産の初期の出血量は、ごく少量から茶オリなど量が少ないものから始まることもあって、出血量が少ないからといって流産のリスクが少なくなる訳ではありません。
先輩ママの流産の体験談からも、生理痛のような痛み、出血があって流産したという経験談が多くあります。
腹痛は下腹部痛が多いようですが、腹痛と出血があれば流産の可能性があります。胃痛でも念のために産婦人科に連絡して指示を受けるようにしてください。
胃痛で市販の薬を飲んでいい?
自己判断で飲んだら、絶対にダメです。
妊娠中は、胎児に薬の影響が出やすくなります。
特に妊娠4~15週未満は「絶対過敏期」と呼ばれ、薬の影響が大きく出る時期です。
市販薬の中には、妊娠中は禁忌の成分が含まれいることがあるので、絶対に自己判断で飲まずに、病院で相談してから飲むようにしてください。
胃痛の原因になる病気
妊娠すると、様々な症状が出てきますが、胃痛の原因となる主な病気を紹介します。
胃痛の症状がある病気
・神経性胃炎
・胃潰瘍
・十二指腸潰瘍
・ウイルス性胃腸炎
・細菌性胃腸炎
このような病気が、胃やみぞおちの痛みの原因となります。
■神経性胃炎
妊娠中は、色々なトラブルがあってストレスを受けやすくなっています。
胃には炎症がないのに、胃の痛みやむかつき、胸焼けなどの症状が出ます。ストレスで自律神経がうまく働くなくなって症状が出てきます。
強いストレスは、胎盤への血流を悪くする心配があるので、ストレスを上手に解消することが大切です。
■胃潰瘍
胃の粘膜が炎症を起こす病気です。ストレスが主な原因ですが、生活習慣の悪化や食べ過ぎ、飲み過ぎで胃潰瘍になることがあります。
主な症状として、胃のもたれやみぞおちあたりが痛みがあります。胃痛や胃のもたれが食後に起こるのが特徴です。
こちらもストレスを解消することが大切です。
■十二指腸潰瘍
十二指腸潰瘍、胃酸によって腸が傷ついてしまう病気です。原因としてストレスやウイルス、細菌との関連が指摘されています。
症状として、みぞおちあたりの痛みや背中の激しい痛みがあります。十二指腸潰瘍は食後に痛みが出てくるのが特徴です。
■ウイルス性胃腸炎
ノロウイルスやロタウイルスに感染して起こる病気です。
症状として、腹痛、嘔吐、下痢、発熱があります。ウイルスが胎盤からお腹の赤ちゃんに感染することはありません。
■細菌性胃腸炎
サルモネラ菌や腸炎ビブリオに感染して起こる病気です。
症状は腹痛、下痢、嘔吐などです。水のような水様便後に血便が出ることもあります。
このように様々な病気が胃痛の原因になります。痛みが治まらないときや下痢が続くときは、早めに病院を受診して診察を受けるようにしましょう。
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・妊娠初期の胃痛はいつから始まる?原因と対策まとめ。
この他にも、妊娠初期は、先天性異常のリスクに注意することが大切ですよ。
妊娠初期は、先天性異常のリスクに注意!
妊娠初期のママに知ってほしいことがあります。
妊娠初期は、赤ちゃんにとって神経や心臓、背骨など重要な器官を形成する時期です。
この時期に、葉酸が不足すると、無脳症や二分脊椎などの先天性異常のリスクが高くなるという事実です。
このことは、世界的な疫学的調査で判明したことで、日本でも、2002年より厚生労働省が妊娠初期の女性に対して葉酸を積極的に摂取するように通知を出しています。
葉酸は、日頃の食事でも摂取できますが・・・
葉酸は、母子手帳に記載されるぐらい重要な栄養素です。
葉酸は絶対に必要な栄養素なので、不足しないように注意してください。
詳しくは、下記ページで説明しています。読んでみてください。
赤ちゃんとママの明るい将来のためにも、今すぐ葉酸を摂取するようにしてくださいね。
葉酸サプリの選び方については、失敗しない!葉酸サプリの選び方で解説しています。こちらも併せて読んでみてください。
妊娠したら気を付けること、注意点
妊娠したら気を付けること、注意点をまとめてみました。下記ページを読んでみてください。
妊娠初期にやるべきこと、することをまとめました。じっくり読んでみてくださいね。
胃痛と腹痛、下痢や便秘があることも
妊娠初期の症状は、胃痛と腹痛、下痢、便秘が一緒に起こることもあります。
胃痛に加えて、下痢や便秘なると、とても辛い日々が続くことになります。便秘や下痢を繰り返すママもいるようです。
下痢や便秘で薬を飲みたくなりますが、飲む前に病院で相談してから飲むようにしましょう。
便秘や下痢になる原因は、黄体ホルモンが胃腸の動きに作用していることです。
黄体ホルモンは、子宮の成長を助ける働きがあり、子宮を柔らかくする作用があります。この黄体ホルモンが、胃や腸に関係する平滑筋を緩めることによって胃痛や下痢、便秘が起こるとされています。
妊娠によって、体内のホルモンバランスが急激に変化します。この影響で様々な胃腸症状が出てくることになります。
妊娠初期は、お腹の張りやガスが出やすく。
妊娠によるホルモンバランスの変化で黄体ホルモンも大きく変化します。
黄体ホルモンが胃腸を動かしている平滑筋に影響を及ぼすため、胃腸の動きが活発になった緩くなります。
この影響で、お腹が張ったりガスが出ることがあります。
お腹の張りやガスの対策として、腸内環境を整えることですが、お腹の張りや下痢、便秘の症状が続くようなら、早めに病院を受診して診察を受けるようにしましょう。
お腹の張りは流産の兆候の可能性
お腹の張りが強かったり、腹痛がある、出血したなどの症状がある場合は、流産の可能性があります。
子宮を支える靱帯がお腹の張りの原因になったりしますが、出血があって安静にしても治まらないときは、すぐに産婦人科に連絡して指示を仰いでください。
妊娠初期の他の症状は妊娠初期・超初期妊娠症状の兆候まとめ!発熱や喉の痛み、筋肉痛、股関節痛はあるの?で紹介しています。読んでみてください。
この他、妊娠初期の胃痛の詳しい解説は妊娠初期の胃痛で、妊娠初期の注意点については妊娠初期の注意点でまとめました。
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