
二人目を妊娠するには?
妊娠するには、ママとパパが一緒になって妊活することが大切です。
ここでは、二人目妊娠や授乳中の妊娠を詳しく紹介します。
二人目を妊娠したい
二人目を妊娠したいのに、なかなか授からないと悩んでいるママも多いようですね。一人目は自然妊娠できたのに、二人目は妊娠できないということがあります。
基礎体温を測って、排卵日付近で仲良ししても妊娠しないということも。
なぜ、二人目は妊娠しにくいのでしょうか?
二人目を妊娠できない原因
二人目を妊娠できないことを「続発性不妊」と表現します。つまり、妊娠できない不妊症となります。
一人目が自然に妊娠できているので、ショックが大きいと思いますが、医学的には不妊の状態になります。
妊娠できない原因はいくつかあります。
主な妊娠できない原因
・パパとママが高齢になっている。
・仲良しの回数が少ない。
・夫婦でストレスを抱えている。
・ママに不妊の原因がある。
・パパに不妊の原因がある。
このようなことで、妊娠できないことがあります。
パパとママが高齢になっている。
ママとパパは、一人目を妊娠したときよりも年齢を重ねていますよね。
最近では、晩婚化の影響もあり、30歳を過ぎて一人目を妊娠することも珍しくありません。
妊娠するために必要な卵子と精子は、年齢を重ねるごとに老化していくことが分かっています。卵子は33歳をピークに老化して、35歳を過ぎると急激に老化します。40歳付近で更に老化します。
医学的には、35歳を過ぎると「高齢」扱いになります。35歳以降で高齢妊娠、高齢出産となります。
妊活を始めるのは早いほうがいい理由は卵子や精子の老化もあるのです。
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・卵子の老化
・高齢妊娠の可能性は何歳まで?
仲良しの回数が少ない。
一人目を出産したことで、赤ちゃんのお世話や家事が忙しくなって仲良しの回数が自然と減ってきます。
パパも年齢が上がって、役職や重要な仕事を任せられるようになって忙しく働くことになります。
仲良ししないと妊娠できないので、これも妊娠できない原因になります。
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夫婦でストレスを抱えている。
パパやママがストレスを抱えていると、妊娠しにくい状態となってしまいます。
妊娠は、精神的、肉体的ストレスが影響するので、できるだけ夫婦でストレスを解消するようにすることが大切です。
ママに不妊の原因がある。
一人目が妊娠できたのは、偶然かもしれません。元々不妊の原因となる病気をもっている可能性もあります。
例えば、子宮筋腫や卵巣腫瘍などです。このような婦人疾患は病院を受診することで分かります。
月経が順調にきていて、病気になったことがないママは、一度産婦人科を受診して診断してもらうことも一つの方法です。
■不妊の可能性があること
・生理周期が不規則
・生理痛が重い。
・お腹の手術をしたことがある。
・甲状腺の病気や糖尿病がある。
・抗うつ剤などの薬を服用している。
・中絶の手術を複数回受けたことがある。
・子宮内膜炎や卵管炎になった。
このようなことが不妊の原因となることがあります。
●生理周期が不規則
通常の生理周期は、25~38日周期です。生理周期が39日以上の場合を希発月経といいます。全く生理が来ない状態は無月経です。
生理周期が長いため、排卵日が分からないので妊娠するタイミングを計りにくくなります。
生理周期が短い場合は頻発月経です。生理周期が24日以内で月2回来ることもあります。頻発月経は、卵巣の機能不全が原因になっていることもあるので、早めに病院を受診するようにしましょう。
また、通常の生理のように出血するのに排卵がない無排卵性月経もあります。排卵がないと妊娠できないので不妊の原因となります。
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●生理痛が重い。
生理痛がかなり重いと子宮内膜症の可能性があります。生理痛の痛みが強い場合には、一度産婦人科を受診して原因を調べるようにしましょう。
●お腹の手術をしたことがある。
外科や婦人科の手術をしたことがあるなら、手術部位が癒着している可能性があります。
●甲状腺の病気や糖尿病がある。
甲状腺の病気や糖尿病があると、不妊の原因になることがあります。
●抗うつ剤などの薬を服用している。
抗うつ剤の中には、プロラクチンを過剰に分泌させる成分が含まれていることがあります。
抗うつ剤を飲んでいるときは、産婦人科の医師と十分に相談するようにしましょう。
●中絶の手術を複数回受けたことがある。
何回も繰り返して中絶の手術を受けると、子宮内膜が薄くなって不妊の原因となることがあります。
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・子宮内膜が薄い?
●子宮内膜炎や卵管炎になった。
クラミジア感染症などで、子宮内膜炎や卵管炎になると、卵管が周囲の組織に癒着して不妊の原因になることがあります。
心あたりがあるなら、婦人科を受診して診察を受けるようにしましょう。
パパに不妊の原因がある。
不妊の原因は、男性側にもあります。
■男性不妊の原因
・成人になっておたふくかぜになった。
・生殖器が炎症を起こしたことがある。
・乏精子症や無精子症と診断された。
・血圧の薬を飲んでる。
このような項目で不妊の原因となることがあります。
●成人になっておたふくかぜになった。
成人になっておたふくかぜに罹患すると、急性精巣炎になることがあります。
急性精巣炎とは、精巣が大きく腫れて痛みを伴う病気です。その後の後遺症として無精子症や乏精子症になることがあります。
●生殖器が炎症を起こしたことがある。
クラミジア感染症などで、精巣や精管、精嚢や前立腺に炎症が起こると精子の通過障害が起こって不妊の原因になることがあります。
●血圧の薬を飲んでる。
血圧降下薬のレセルピンやアルドメッド、血管拡張薬のヘルベッサー、胃潰瘍治療薬のタガメットなどを長期間服用すると、勃起障害や射精障害を引き起こすことがあります。
不妊の原因の半分は男性側にあるので、妊娠できないと思ったら夫婦で不妊外来を受診して治療することが大切です。
妊娠を考えるなら、先天性異常のリスクに注意!
二人目妊娠を考えているママに知ってほしいことがあります。
それは、妊娠初期に大事な栄養素である葉酸が不足してしまうと、「無脳症」や「二分脊椎」など先天性異常のリスクが高くなるということです。
このことは、世界的な疫学的調査で判明したことで、日本でも2002年より厚生労働省が妊娠初期の女性に対して葉酸を積極的に摂取するように通知を出しています。
葉酸は、日頃の食事でも摂取できますが・・・
葉酸は絶対に必要な栄養素なので、不足しないように注意してください。
詳しくは、下記ページで説明しています。読んでみてください。
赤ちゃんとママの明るい将来のためにも、今すぐ葉酸を摂取するようにしてくださいね。
葉酸サプリの選び方については、失敗しない!葉酸サプリの選び方で解説しています。こちらも併せて読んでみてみてください。
二人目妊娠で気をつけること
二人目妊娠で気をつけることとして
・経済的不安がないか?
・一人目との間隔は大丈夫?
・上の子の変化
このような点に気をつけるようにしましょう。
経済的不安がないか?
二人目の子どもを出産することで経済的負担が大きくなります。
一人あたり、学校などでどれぐらい掛かるかというと、
二人目なので、これの倍ぐらい費用が発生します。保育園に預けるともっと費用がかさむことになります。
経済的不安が常にある状態になるかもしれないので、パパと十分に話し合っておくことが必要です。
一人目との間隔は大丈夫?
一人目と間隔が近い年子になると、お世話がとても大変になります。赤ちゃんのミルクをあげたりしているときも上の子をお世話しないといけないこともありますよね。
パパと一緒に育児することが大切ですが、間隔を少し空けることも選択肢の一つです。
上の子の変化
二人目を妊娠すると、上の子が急に抱っこをせがんだり甘えたりすることがあります。夜泣きをしたり赤ちゃん返りすることもありますよね。
上の子は、ママに甘えたいので、愛情をかけることを忘れないようにしましょう。
二人目妊娠は色々とハードルがありますが、幸せも2倍以上になります。パパと相談して妊娠を希望するか考えてみるのもいいですね。