
妊娠初期に気を付ける食べ物
妊娠初期には気を付ける食べ物があります。
妊娠初期は、お腹の赤ちゃんにとって重要な時期です。赤ちゃんの脳や脊髄、肺や心臓、肝臓や腎臓など体の重要な臓器が形成される重要な時期です。
妊娠の初期段階で有害な物質を食べてしまうと、赤ちゃんに先天性の障害が発生するリスクが高まることが分かっています。
特に妊娠0~12週ごろまでは、重要な臓器の形成期なので、食べるものに十分に注意を払うようにしましょう。
妊娠中に食べたらいけないもの
妊娠中に食べたらいけないもの、または食べることを控えた方がいい食べ物を紹介します。
妊娠中の銀だら、穴子は?
妊娠中に銀だら、穴子といった食べ物は控えたほうがいいでしょう。
銀だら、穴子には、動物性のビタミンAが多く含まれています。
動物性のビタミンAを毎日摂取して過剰摂取になると、お腹の赤ちゃんに影響が出る可能性が高くなります。
動物性のビタミンAは、次に紹介しますね。
妊娠中に食べたらいけないもの
・ビタミンAを多く含んだ食品
・水銀を含んだ魚
・ヒ素を含んだ食品
このような有害な物質を含んだ食品は食べないようにします。
■ビタミンAを多く含んだ食品
妊娠初期にビタミンAを多く含んだ食品を過度に摂取すると、耳の形態異常や口唇裂などのリスクが高まることが分かっています。
妊婦さんのビタミンA摂取量の上限は2700μg/REです。
問題になるのは、動物性ビタミンA(レチノール)です。
●動物性ビタミンA(レチノール)を多く含む食べ物
・鶏レバー
・豚レバー
・牛レバー
・やつめうなぎ
・ほたるいか
・うなぎ
・ぎんだら
・あなご
・プロセスチーズ
このような食品に多く含まれています。
レバーは妊娠中に摂取したい成分である鉄分を豊富に含んでいるので、毎日でも食べたい気持ちになりますがレチノールを多く含んでいるので妊娠中に食べるのは控えるようにしましょう。
緑黄色野菜に含まれている体内でビタミンAに変わるベータカロテンは摂取しすぎても心配ありません。
■水銀を含んだ魚
食物連鎖の上位にある大型の回遊魚は、体内にメチル水銀が蓄積されています。この魚をたべることでママの胎盤を通してお腹の赤ちゃんに蓄積されることになります。
メチル水銀は、赤ちゃんの中枢神経に影響を及ぼす可能性があります。特に妊婦さんは食べないように気を付けなければなりません。
厚生労働省も注意を喚起しています。
近年、魚介類を通じた水銀摂取が胎児に影響を与える可能性を懸念する報告がなされています。
この胎児への影響は、例えば音を聞いた場合の反応が 1/1,000 秒以下のレベルで遅れるようになるようなもので、あるとしても将来の社会生活に支障があるような
重篤なものではありません。妊娠している方又は妊娠している可能性のある方(以下「妊婦」という。)は、次の事項に注意しつつ、魚介類を摂食するよう心がけましょう。
●メチル水銀を多く含んだ食品
・クロマグロ
・金目鯛
・めかじき
・メバチマグロ
・キダイ
・ミナミマグロ
・コビレゴンドウ
・ギンダラ
・ビンナガ
このような魚にメチル水銀が多く含まれています。
●絶対食べてはいけないの?
厳密に言えば、1週あたりの摂取量を計算すれば食べることができます。しかし、毎週計算通りに食べるのは難しいでしょう。
妊娠中は食べないようにすることが摂取しないようにする方法です。
ヒ素を含んだ食品
2004年に英国食品規格庁(Food Standards Agency :FSA)がひじきに無機ヒ素が多く含まれているので食べないように勧告を出しています。
こちらも副菜として週2回、小鉢を週1回程度なら問題ないとされていますが、計算していても予定外のことも起こりえるので、妊娠中は食べるのを控えた方が無難です。
なぜ胎児に影響があるの?
なぜ胎児(お腹の赤ちゃん)は有害物質の影響を受けやすいのでしょうか?
胎児が有害物質の影響を受けやすい原因として
・代謝や排泄の機能が未熟
・脳、血液関門(BBB)の機能が未完成
・妊娠後期に脳が発達するため影響が大。
このようなことが原因で胎児に先天性異常のリスクが高まります。
上記に掲載したレバーやマグロはタンパク質や鉄分も豊富で栄養価も高い食品ですが、胎児への影響を考えると、妊娠中は食べないようにするのがベターな選択肢になります。
この他にも、妊娠初期は、先天性異常のリスクに注意することが大切ですよ。
妊娠初期は、先天性異常のリスクに注意!
妊娠初期のママに知ってほしいことがあります。
妊娠初期は、赤ちゃんにとって神経や心臓、背骨など重要な器官を形成する時期です。
この時期に、葉酸が不足すると、無脳症や二分脊椎などの先天性異常のリスクが高くなるという事実です。
このことは、世界的な疫学的調査で判明したことで、日本でも、2002年より厚生労働省が妊娠初期の女性に対して葉酸を積極的に摂取するように通知を出しています。
葉酸は、日頃の食事でも摂取できますが・・・
葉酸は、母子手帳に記載されるぐらい重要な栄養素です。
葉酸は絶対に必要な栄養素なので、不足しないように注意してください。
詳しくは、下記ページで説明しています。読んでみてください。
赤ちゃんとママの明るい将来のためにも、今すぐ葉酸を摂取するようにしてくださいね。
葉酸サプリの選び方については、失敗しない!葉酸サプリの選び方で解説しています。こちらも併せて読んでみてください。
妊娠したら気を付けること、注意点
妊娠したら気を付けること、注意点をまとめてみました。下記ページを読んでみてください。
妊娠初期にやるべきこと、することをまとめました。じっくり読んでみてくださいね。
妊娠初期に気を付ける食べ物を避けて、できるだけ多くの食品から栄養を摂取できるようにメニューを考えましょう。
【関連記事】
妊娠初期の注意点や気を付けることをまとめています。下記のページを読んでみてください。
妊娠では妊娠から出産までの疑問や対処法をたくさん紹介しています。読んでみてください。