
妊娠3ヶ月
妊娠3ヶ月になると、つわりがピークを迎える時期になります。ママのおなかはほとんど変化がありませんが、下腹部が少し膨らんできている印象を持つでしょう。
この時期は妊娠つわりがピークを迎える時期です。つわりでたべることができなくても、お腹の赤ちゃんは卵黄嚢からちょっとずつ栄養を補給しているので大丈夫です。
妊娠3ヶ月の赤ちゃんの様子
妊娠3ヶ月の赤ちゃんは、器官形成期の真っ只中で、妊娠11週の終わりごろまでに器官のもとが完成します。この時期になると、ほとんどの赤ちゃんの心拍が確認されて正常妊娠が確定するころです。
妊娠3ヶ月の途中から段々と胎盤を通してママから栄養を補給するようになります。ヒトの形ができてきて胎児と呼ばれるのもこの時期からです。
赤ちゃんはしっぽがなくなって頭、手足、胴体の3等身になります。まぶたや唇も形成されます。手足の指の形が形成されて爪が確認できるようになります。
赤ちゃんは羊水を飲んでおしっこをするようになります。腎臓や膀胱が機能している証拠です。
子宮の大きリンゴぐらいの大きさです。
葉酸摂取がとても大事!
妊娠3ヶ月も、お腹の赤ちゃんの心臓や背骨など重要な器官を形成するとても重要な時期です。
この時期に葉酸が不足してしまうと「無脳症」や「二分脊椎」といった先天性障害のリスクが高まることが分かっています。
葉酸は、日頃の食事からも補えますが、吸収が悪いうえに、水溶性なので栄養分が流れ出しやすく吸収される効率が悪くなります。
なので、厚生労働省もサプリで摂取するように通知しています。
妊娠3ヶ月でも、絶対必要な栄養素なので、今すぐ摂取することが大切です。
詳しくは下記の記事を読んでみてください。
まだ、妊娠していない場合でも葉酸を積極的に摂取することで、先天性障害のリスクを低減できることが分かっています。
妊娠の可能性がある人は、今からでも遅くないので、必ず摂取するようにしましょう。
詳しくはこちら→ 妊娠初期に絶対必要な葉酸
葉酸の選び方については失敗しない!葉酸サプリの選び方で詳しく解説しています。読んでみてください。
妊娠3ヶ月の症状
ママのつわりがピークを迎えます。吐きつわりが症状ですが、食べ続ける食べつわりや強い眠気がある眠りつわりなど様々な症状が重くなってきます。
吐きつわりの場合、「食べられるものを食べられるときに食べる」を基本として、調子が良いときに食べられるものを食べるようにします。
反対に食べつわりのときは、食べ過ぎないように注意します。食べたくなったら、レンジでチンした温野菜を食べるのがおすすめです。中には「赤ちゃんの分まで食べなきゃ」といってドカ食いするママもいますがおすすめできません。
つわりが明けたあとも食欲が増すと妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病といった病気になりやすくなります。また、体重増加も心配されるので食べ過ぎに注意するようにしましょう。
つわりについては下記のページで詳しく紹介しています。
妊娠3ヶ月ごろから便秘になる妊婦さんも多いです。妊娠便秘は、黄体ホルモンや卵胞ホルモンなど女性ホルモンの影響と子宮が大きくなることによって腸を圧迫することが原因とされます。
乳首が敏感になったり黒ずんだりすることも。乳輪も色が変わってくることもありますが、産後には戻ることがほとんどです。
子宮が大きくなることで、子宮を支える靱帯が引きつりを起こしたり痙攣したりして下腹部がチクチクする痛みを感じることもあります。足の付け根の靱帯が痛むこともあります。
下腹部痛や出血があるときはすぐに産婦人科へ連絡して指示を仰ぐようにしてください。
妊娠3ヶ月の赤ちゃんの大きさ
この時期の赤ちゃんは胎児と呼ばれるようになります。人の形になってぐんぐん成長する時期です。
体も2等身から3等身になって、臓器も完成してきます。臓器が完成することで、赤ちゃんが用水を飲んでおしっこをするようになります。
大きさは11週のおわりで50mmから90mm、体重は約30gです。
妊娠3ヶ月の注意点
妊娠3ヶ月は、赤ちゃんの器官形成期で非常に重要な時期です。この時期に薬を飲んだりX線を浴びることで赤ちゃんへ影響するリスクが最も高い時期になります。
安易に市販の便秘薬や風邪薬を飲んだりせずに、必ず産婦人科の主治医に相談するようにしてください。
役所で母子手帳も交付されます。一緒に妊婦健診の無料券などももらえるので使い方をしっかり聞いておきましょう。
仕事をしているママは、妊娠報告をする時期です。妊娠10週前後を目安に職場の人に報告するようにしましょう。
つわりの症状が重くなる時期なので、状況に応じてつわり対策をする必要があります。匂いに敏感になるので化粧品や食品のにおいが気になることも。
マスクをしたり、においの原因に近寄らないなど工夫するようにしましょう。
妊娠3ヶ月といえば、まだ妊娠初期の時期で急に気分が悪くなったり出血を起こすこともあります。通勤中に気分が悪くなることもあるので、通勤時間をずらすなど工夫するようにしましょう。
また、妊娠便秘になったり痔になったりすることもあります。食事のメニューに便秘対策の食物繊維を入れるなど食生活でも工夫するようにしましょう。
ここからは妊娠週別の様子を紹介します。
【妊娠8週~11週の症状や注意点、赤ちゃんの様子】
この前は、妊娠2ヶ月です。
この次は、妊娠4ヶ月です。
妊娠週のまとめはこちら→ 妊娠周期別まとめ
妊娠初期の注意点については、妊娠で気を付けることで、妊娠超初期の症状は、妊娠初期症状の兆候まとめで説明しています。読んでみてください。