
妊娠初期、超初期の足の付け根の痛み
妊娠初期の足の付け根の痛みに悩んでいるママも多くいるようですね。
福岡産婦人科情報館(監修:荘田レディースクリニック)のホームページによると
足の付け根に痛みや違和感がある
このような記載があることから、足の付け根の痛みが妊娠初期に良くでる症状としていますね。
妊娠初期は、女性ホルモンが劇的に変化する時期です。ホルモンの分泌量が変化するため、妊娠の初期段階から様々な症状が出てきます。
足の付け根が痛い、股関節痛なども初期症状のその一つです。
妊娠初期に足の付け根や股関節が痛くなる原因
妊娠の初期から足の付け根や股関節が痛くなる理由は
・円靱帯のつれ
・黄体ホルモン
・リラキシン
上記のホルモンが理由で痛みが発生すると考えられています。
円靱帯のつれ
子宮は円靱帯によって骨盤に支えられていますが、子宮が成長することによって引き伸ばされて靱帯に張りが出てくることがあります。
この円靱帯のつれが、脇腹や足の付け根の痛みの原因になることがあります。
医療法人双鳳会・山王クリニック(院長 梅澤 勝弘先生)のホームページによると
左右の足のつけ根に感じる、おそらく円靱帯がひっぱられるための痛みです。それ程長くは続かずいつの間にか消えてしまいます。
このように記載されています。
妊娠中に円靱帯のつれは、妊婦さんの代表的な症状ですね。
黄体ホルモン
女性ホルモンである黄体ホルモンが赤ちゃんの成長をサポートするため、子宮の筋肉を緩ませたり骨盤の関節を緩ませる作用があります。
妊娠中の便秘も、黄体ホルモンが腸を動きを緩くするのが理由だと言われています。
リラキシン
赤ちゃんの出産準備のために、産道を通りやすくするため、骨盤の前方にある恥骨結合を緩ませる働きがあります。
黄体ホルモンやリラキシンなど、ホルモンの作用によって関節が緩んでくると関節の周りの筋肉が緊張して足の付け根の痛み、股関節痛、腰痛になりやすい傾向があります。
妊娠初期の足の付け根や股関節の痛みの症状
足の付け根の痛み方も色々あります。
・ズキズキ痛い。
・チクチク痛い。
・付け根の片方だけ痛い。
・両方の付け根が痛い。
・股関節がだるい。
・おしりが痛い。
・股関節に激痛が走る。
このように様々な痛みを感じるようで個人差があります。
足の付け根の痛みと流産の関係
股関節が痛いなど、足の付け根の痛みと流産の関係はよく分かっていません。
しかし、痛みと出血が伴う場合やつわりが突然なくなるなどの症状が重なった場合には流産の兆候である可能性も否定できません。
痛みや出血があった場合には、すぐに産婦人科へ連絡して指示を受けるようにしてください。
足の付け根の痛みは、妊娠初期だけでなく妊娠中期や後期にも発生することがよくあります。
湿布などを自己判断で貼るのはNGなので、股関節痛や腰痛の症状があるなら、産婦人科を受診して対応してもらうようにしましょう。
この他にも、妊娠初期は先天性異常のリスクに注意することが大切ですよ。
妊娠初期は、先天性異常のリスクに注意!
妊娠初期のママに知ってほしいことがあります。
妊娠初期は、赤ちゃんにとって神経や心臓、背骨など重要な器官を形成する時期です。
この時期に、葉酸が不足すると、無脳症や二分脊椎などの先天性異常のリスクが高くなるという事実です。
このことは、世界的な疫学的調査で判明したことで、日本でも、2002年より厚生労働省が妊娠初期の女性に対して葉酸を積極的に摂取するように通知を出しています。
葉酸は、日頃の食事でも摂取できますが・・・
葉酸は、母子手帳に記載されるぐらい重要な栄養素です。
葉酸は絶対に必要な栄養素なので、不足しないように注意してください。
詳しくは、下記ページで説明しています。読んでみてください。
赤ちゃんとママの明るい将来のためにも、今すぐ葉酸を摂取するようにしてくださいね。
葉酸サプリの選び方については、失敗しない!葉酸サプリの選び方で解説しています。こちらも併せて読んでみてください。
日本は葉酸不足で先天性異常の発生率が高い。
日本産婦人科医会のホームページによると
例えば、アメリカやイギリスでは葉酸摂取によって、胎児神経管閉鎖障害の発生は、この10年間で約10分の1に減少した。一方、日本では、葉酸摂取の重要性の啓発に対する効果が未だ見受けられず、この10年間で胎児神経管閉鎖障害の発生率は漸増し、アメリカの8倍、イギリスの6倍となっているのが現状である。
このように記載されています。
アメリカやイギリスでは、葉酸対策のおかげて、先天性異常の発生率が1/10まで減少しています。
一方日本は、葉酸対策が遅れていて、アメリカの8倍、イギリスの6倍も先天性異常の発生率が高いくなっています。
8倍って…
先天性異常の発生率を下げるには、葉酸摂取が有効です。
どの時期から、摂取すればよいのかというと
日本先天異常学会の声明には
葉酸サプリメントの摂取により神経管閉鎖障害の発症リスクを減らしましょう
妊娠を計画する女性、妊娠が考えられる女性は、妊娠前4週から妊娠12週まで葉酸サプリメント 400 マイクログラム = 0.4 mg/日を摂取することで、お子さんに神経管閉鎖障害が起きる可能性が減少します。
このように記載されています。
つまり、妊娠12週までは、普段の食事にプラスして、毎日葉酸サプリから葉酸を摂取するように強く推奨しています。
妊娠初期なら、今すぐ葉酸をサプリで摂取する必要があります。
葉酸サプリの選び方については、下記ページで詳しく紹介しています。読んでみてください。
妊娠したら気を付けること、注意点
妊娠したら気を付けること、注意点をまとめてみました。下記ページを読んでみてください。
妊娠初期にやるべきこと、することをまとめました。じっくり読んでみてくださいね。
この他、妊娠初期の注意事項は妊娠初期の注意事項で、気をつけることは妊娠初期に気をつけることでまとめています。
妊娠初期の注意点は妊娠初期の注意点で詳しく紹介しました。
妊娠したい人向けの話題は妊娠したいで解説しています。
妊娠では、妊娠したい人や妊娠初期の人に向けた情報がたくさんあります。参考にしてください。