
化学流産とは
化学流産とは、妊娠初期に起こる流産で胎のうができる前に流産してしまう状態のことをいいます。妊娠検査薬の感度が上がってきたため注目されるようになりました。
化学流産は珍しいことではなく、健康なカップルでも30~40%の高い確率で起こっていることが分かりました。現在では、化学流産とは呼ばず生化学的妊娠と表現されることもあります。

妊娠前から初期にかけて葉酸を摂取することで、先天性の異常である、「神経管閉鎖障害」のリスクを70%も低減できることが分かっています。
日頃から、十分な量の葉酸を摂取することが大切です。
詳しくは、下記ページで説明しています。読んでみてください。
●妊娠前・初期に絶対必要な葉酸

赤ちゃんとママの明るい将来のためにも、今すぐ葉酸を摂取するようにしてくださいね。
葉酸サプリの選び方については、失敗しない!葉酸サプリの選び方で解説しています。こちらも併せて読んでみてみてください。
化学流産と妊娠
化学流産後の妊娠は最低でも1周期空けたほうがよいと言われています。婦人科医もその周期での妊娠はすすめていません。次に生理が来るまでは避妊してください。妊娠を望むなら、流産後生理が来てからがいいでしょう。
すぐに妊娠できたという人もいれば、2・3ヶ月は体調が悪く半年後に妊娠できた人もいて個人差が大きいようです。
通常のカップルでも30~40%の確率で化学流産していますので、化学流産したからと言って妊娠できないわけではありません。希望を持って妊娠を目指してください。
■化学流産は流産ではない?
化学流産は流産の回数にはカウントされません。流産という言葉は付いているものの一般的な流産とは区別されています。症状も、通常の流産のように痛みや大量出血はなく、生理のような出血があります。このために、妊娠したとは気づかずに過ごしている人も多くいます。
化学流産がクローズアップされてきた背景には、妊娠の高齢化と不妊治療があると言われています。不妊治療や妊娠を望んでいる人は体の変化に敏感になっていて、通常では気が付かないほどの変化を感じるようです。
いち早く結果が知りたいため妊娠検査薬をフライングして使用していることも多くあります。
妊娠検査薬使用するには、最短でも生理予定日まで待つ必要があります。しかし、妊娠を望んでいる人は早く結果が知りたいため、妊娠検査薬を予定日前にフライング使用して妊娠が分かる場合が多いのです。
昔は受精したのに気が付かずに過ごしていたのが、妊娠検査薬の精度向上によって着床したことが分かってしまうのです。
なぜ超妊娠初期に陽性になる?
妊娠検査薬は尿中のhCG(human Chorionic Gonadotropin:ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン)を検出して陽性かどうかを判定しています。近年hCGに対する感度が向上していて、妊娠の極初期に妊娠判定できるようになってきました。
超妊娠初期に妊娠検査薬をフライング使用するとうっすらと陽性を示すことがあります。判定線がクッキリ出ていれば陽性です。(子宮頸がんなどを除く)
妊娠検査薬をフライングで使用するのはおすすめできません。期待値が大きく膨らむため化学流産と分かると落胆も激しいためです。悩みすぎてうつになる人も全体の17%ほどいるという報告もあります。
少しでも早く妊娠を知りたいのは分かりますが、生理予定日できれば予定日から1週間後に検査するようにしますしょう。
妊娠前や妊娠初期には葉酸摂取が大事!
妊娠前や妊娠初期に葉酸が不足することで、無脳症や二分脊椎といった先天性障害のリスクが高くなることが分かっています。
妊娠前や妊娠初期に葉酸が不足しないように気を付けましょう。
食事から必要量を摂取するのは難しいので、サプリからの摂取がおすすめです。厚生労働省もサプリのほうが吸収効率がよいとしてサプリでの摂取を推奨しています。
サプリならつわり中でも無理なく飲むことができます。サプリでの葉酸摂取がおすすめです。妊娠に最適なサプリの選び方については失敗しない!葉酸サプリの選び方で詳しく紹介しているので読んでみてください。
化学流産と関係が深い不育症については不育症でまとめています。参考にしてください。
妊娠では妊娠から出産までの疑問や対処法をたくさん紹介しています。