今月の妊娠・ベビ待ちcomコラムまとめ
今月の妊娠初期コラム
■妊娠初期にやってはいけない事
妊娠初期にやってはいけない事とは、どんなことでしょうか?
妊娠が判明して喜びもひとしおですが、やってはいけないことがあります。ここでは、やってはいけないことをまとめてみました。
■妊娠初期にやってはいけない事まとめ。
・体を冷やさないようにする。
・お酒やタバコは止める。
・ストレスをため込まない。
このようなことに注意しましょう。
このように、妊娠初期は細心の注意を払って過ごすことが大切です。
この他にも、薬を飲んだりするときは、必ず産婦人科の医師の許可をもらってから飲むようにします。
■妊娠初期のリンゴ病に注意!(2015/06/30)
りんご病が流行しているようです。今年は前年比で約2.6倍と顕著に高くなっています。りんご病は家族感染する病気なので、自分以外の人が掛かっても注意を要する病気です。
りんご病の特徴として、両頬にできる赤い紅斑がありますが、紅斑が出るころには感染する期間を終了しているため、予防することができません。また、ワクチンもないので、基本的に人に接触しないようにすることが一番の予防法となります。
この病気のやっかいなところが、家族からの感染例が多いことです。前回の流行は2011年に起こりましたが、このときの厚生労働省の調査で34人中21人が家族または同僚など近い人が感染していたことが分かっています。
また、りんご病に感染した妊婦さんのうち約半数の人が自覚症状がないまま感染していたことが分かりました。
妊娠初期に限らず妊娠中に妊婦さんがりんご病に感染してしまうと、胎児水腫や流産の危険性があることが分かっています。2011年の調査では、無事出産までたどり着けたのが全体の1/3にすぎませんでした。
りんご病は、これといった予防法がないので防ぐことが難しい病気です。基本的に人に接触しないことが予防になります。今の時期は、家族も同様に人混みに出かけるのは控えるようにするしかありません。
妊娠初期は不安なことも多く、体調も優れないことが多いです。なるべく自宅で安静にしていたほうがいいみたいですね。
■妊娠初期のかゆみの対処法(2015/02/25)
妊娠前はそんなにかゆくなくても、妊娠を機にかゆが出てくることもあります。かゆみといっても、ちょっとかゆいかな?ぐらいからかゆみがひどくて夜も眠れないぐらいかゆいなど様々です。
妊娠初期からかゆみが出る原因として
・体内の水分不足。
・皮膚が敏感になる。
・下着の繊維刺激。
・雑菌の繁殖。
などがあります。
妊娠初期にはホルモンバランスが急激に変化する時期で体調に様々な変化が出てきます。このかゆみも妊娠初期症状の一つと考えられます。
かゆみは、妊娠初期だけでなく妊娠中期や後期にかけて出ることもあります。これは「妊娠性皮膚掻痒症(にんしんせいひふそうようしょう)」という症状です。
この妊娠性皮膚掻痒症は、ママの全身状態は良好でかゆみだけが強くでる症状で、分娩後に治まってくることが多いようです。
これに対して赤みがでてかゆくなるのが「妊娠性痒疹」「PUPPP」といったものです。
これらのかゆみが出る原因として、ホルモンバランスの変化による皮膚の乾燥があります。
対策としては、皮膚の乾燥を防ぎ保湿することが大切です。あまりにかゆみがひどい場合には、妊婦さんでも使える薬があるので産婦人科か皮膚科の医師に相談するようにしましょう。
■妊娠初期のインフルエンザに注意!(21015/02/03)
インフルエンザが大流行していますね。全国都道府県くまなくインフルエンザ警報が出ています。例年より早い時期に流行しているようです。
妊娠初期というと、妊娠検査薬が陽性反応が出たけど、まだ産婦人科へは行っていない人もいると思います。こんなときにインフルエンザになってしまうと不安になると思います。
インフルエンザの代表的な症状として、高熱や全身、関節痛などがあります。普通の風邪では鼻やのどの症状から始まるのに対してインフルエンザは急に38度以上の高熱が出ます。
倦怠感や全身の痛み、関節痛などを伴うのも特徴で気管支炎や肺炎を併発することもあり高齢者や乳幼児が感染すると重症化しやすく注意が必要です。
妊娠初期の段階、胎のうが確認されて心拍や胎芽がまだ確認されていないときに感染したらどうしたらいいのでしょうか?
●妊娠初期のインフルエンザの対応は?
妊娠初期にインフルエンザにかかって病院を受診する際に一番注意しなければならないことがあります。それは、「いきなり産婦人科を受診しないこと」です。
産婦人科を受診する前に、必ず電話連絡してから受診するようにしましょう。もし、自分がインフルエンザにかかっていたら、他の妊婦さんに感染させてしまう可能性があるからです。
まずは、電話連絡してから受診するようにしましょう。エチケットとして、マスクを着用することも忘れないようにします。
今年のインフルエンザの傾向として、タミフルが効きにくいようです。リレンザやイナビルが有効という報告があります。薬を処方されるときは医師と相談するようにしましょう。
日本産科婦人科学会でも、「発症後、あるいはインフルエンザ患者と濃厚接触(同じ部屋に長時間滞在等)後は、できるだけ早く抗インフルエンザ薬を服用することです。」としています。
妊娠初期に薬を飲むことに不安を覚えるかもしれませんが、抗インフルエンザ薬の安全性は高いとされています。妊娠初期に高熱が続くとお腹の赤ちゃんへの影響も心配になるので早めの治療が大切です。
■妊娠初期の旅行や温泉はあり?なし?(21014/11/22)
段々、寒い季節になってきましたね。年末も近いので、旅行の計画を立てている人も多いと思います。
でも、妊娠初期の旅行や温泉は行っていいの?と不安になる人もいるでしょう。特に、妊娠前から計画していた温泉旅行などは、今からだと断りにくいこともありますよね。
寒い季節に温泉旅行はくつろぐことができて最高だと思います。妊娠初期の段階で温泉や旅行にいくことはどうなんでしょうか?
旅行まで時間があって、今は何も妊娠初期の症状が出ていないと行ってもいいかな?という気分になります。
しかし、妊娠初期は体調が急変することがよくあります。昨日まで何ともなかったのに、朝からムカムカ気分が悪くなるということもしばしばです。
結論から言うと、妊娠初期に旅行や温泉に行くのは控えたほうがいいということになります。
妊娠初期の段階では、突然に出血や腹痛が起こるケースもあり、稽留流産や切迫流産のリスクもあります。なにかあったら、すぐに産婦人科を受診できる距離に居るようにしなければなりません。
旅行になると、長時間の移動が出てくることになります。飛行機や新幹線での移動など、動けない状況での出血や腹痛が出てくることも考えられます。
妊娠した体に異常が起こったときに、素早く対処できるかが問題になります。
もしものときに、対処できなかったことで後悔するよりも、事前にリスクは避けておくのがいいかもしれません。
これは体験談ですが、妊娠初期に旅行に行ったけど、つわりがあって何も食べることができずに、一日中ホテルで過ごしたという人もいます。
これでは、楽しめないどころかイヤな思い出となってしまいますね。
旅行をキャンセルすることは勇気が必要ですが、ママとお腹の赤ちゃんのためにも、キャンセルしてゆったり生活できるようにしましょう。
■妊婦さんが温泉に入るのがダメだった?
少し前まで、妊婦さんが温泉に入るのは禁忌とされてきました。妊娠初期に限らず妊婦さんは温泉に入ってはダメだったのです。
妊婦さんは、心臓病などの重い疾患を持つ人と同じような待遇を受けるようになっていました。
でも、これは過去の話で、法律が改正されて妊婦さんが禁忌から外れるようになっています。法律でも温泉に入ってよいということです。
妊娠初期は控えたほうがよいのですが、安定期と言われる妊娠中期以降に温泉にいくのは問題がないということになります。
温泉や旅行に行くときは、必ず産婦人科医の許可を取ってから行くようにしてください。
■妊婦さんが温泉に入るときの注意点
法律的には、問題がないということですが、やはり妊婦さんが温泉に入るときは注意が必要です。
●妊娠中に温泉に入るときの注意点
・付き添いの人と一緒に入る。
・足元に注意して。
・のぼせないように早めに上がる。
このような注意点があります。
●付き添いの人と一緒に入る。
妊婦さんは、付き添いの人と一緒に温泉に入るようにしましょう。もしものときに、迅速に対応できるように1人で入らないようにします。
できれば、友達ではない家族と一緒に入るようにします。自分の状況を分かっている家族がいいでしょう。
●足元に注意して。
温泉の床は滑りやすくなっています。シャンプーやトリートメントでも滑ることがあります。また、露天風呂など足元が岩になっていてとがって居るところあがあるかもしれません。
足元には、十分に注意しましょう。
●のぼせないように早めに上がる。
温泉には、あまり長く浸からずに早めに上がるようにしましょう。のぼせないように気をつけてください。
あと、妊娠中は肌が弱くなっているので、刺激の強い泉質や電気風呂などは避けたほうが無難です。
以上のことに注意して温泉を楽しんでください。
くれぐれも、妊娠初期には行かないようにしましょう。
■妊娠初期のインフルエンザに注意(2014/11/20)
ここ最近、寒い日が続きますね。
10月をすぎると、風邪やインフルエンザが流行する季節になります。
妊娠していると、新型インフルエンザに限らず、流行性のインフルエンザにならないか不安になると思います。
妊婦さんや乳幼児、高齢の人は重症化して肺炎になることもあるので注意が必要です。
予防接種をすると、インフルエンザになる確率も大きく減少することが分かっています。でも、妊娠しているのに、予防接種を受けていいの?と思いますよね。
そこで、日本産婦人科学会のHPを調べてみました。
日本産婦人科学会によると、
“妊婦へのインフルエンザワクチンに関しては安全性と有効性が証明されています。昨シーズンの新型インフルエンザワクチンに関しても、妊婦における重篤な副作用報告はありませんでした。チメロサール等の保存剤が含まれていても安全性に問題はないことが証明されています。”
参考:妊娠している婦人もしくは授乳中の婦人に対してのインフルエンザに対する対応Q&A
ということで、妊娠していても、インフルエンザワクチンの安全性と有効性が証明されています。
インフルエンザワクチンは、重篤なアナフィラキシーショック(副作用)が100万人当たり2~3人起こるとされていて、卵アレルギーがある人は危険性が高いとされています。
卵アレルギーを持っている人は注意してください。
卵アレルギーがある人のインフルエンザの対応は発症後になります。
”1)発症(発熱)したら、ただちに抗インフルエンザ薬(タミフル)を服用(1日2錠を5日間)するよう指導します。
2)罹患者と濃厚接触した場合には、ただちに抗インフルエンザ薬(タミフル、あるいはリレンザ)を予防的服用(10日間)するよう指導します。”
症状が出たらどうするのでしょうか?
■インフルエンザのような症状が出たら?
高い熱や全身倦怠感など、インフルエンザのような症状が出たら、すぐに産婦人科へ連絡して指示を仰ぎます。
直接産婦人科を受診してはいけません!
妊婦さんは、免疫力や抵抗力が落ちているため、インフルエンザにかかりやすくなっています。他の妊婦さんに感染させてしまう危険性があるので、直接受診するのはNGです。
日本産婦人科学会では、原則としてかかりつけの産婦人科を受診するようにすすめています。まずは、かかりつけの産婦人科に連絡して指示を仰ぐようにしましょう。
インフルエンザに感染していることが分かると「発症後48時間以内のタミフル服用開始(確認検査結果を待たず)が重症化防止に重要」ということでタミフルを処方されることが多いようです。
ここで、心配なのがタミフルなどの抗インフルエンザウイルス薬の安全性ですね。
平成21年に多数の妊婦(推定で4万人程度)が抗インフルエンザ薬(タミフル、リレンザ)を服用しましたが、胎児に問題があったとの報告はあがってきていません。
妊娠初期の接種においても、確率が高いという報告もありません。
上記のことを考えると安全性は高いといえます。
何事もそうですが、妊娠初期の行動は自己判断せずに、必ず産婦人科の医師と相談してから行うようにしてください。
■授乳中にインフルエンザになったら?
授乳中にインフルエンザになっても、原則,母乳栄養を行います。
ママが重症で、赤ちゃんに直接授乳できないときは、搾乳して他の人に授乳してもらいます。
ほ乳瓶や乳首の洗浄は通常通りです。
■インフルエンザの予防投与は自己負担
妊娠初期~後期にかけて、パパや家族がインフルエンザと診断されたときには、妊娠中でも抗インフルエンザウイルス薬による予防投与をすることがあります。
・タミフルの場合?予防投与:75mg錠 1日1錠(計75mg)10日間
・リレンザの場合 ?予防投与:10mgを1日1回吸入(計10mg)10日間
このような投与量と投与期間になっています。
妊婦さんは、インフルエンザになると重症化しやすいと言われています。新型インフルエンザになって入院した妊婦さんが、早産率が高いことも報告されています。
また、タミフルなど抗インフルエンザウイルス薬を、感染から48時間以上経過してから服用しても十分な効果が得られずに重症化しやすいとされています。
症状を感じたら、早めの受診が大切になります。
今回のインフルエンザワクチンや抗インフルエンザウイルス薬などの服用も、医師から十分な説明を受けてから接種、服用するようにしましょう。
インフルエンザの予防には、手洗いとうがいの励行が推奨されています。また、この時期には、人混みへの外出を避けるなど予防に努めましょう。
インフルエンザの予防は、ママだけでなくパパや家族も一緒に予防することが大切です。家族で手洗い、うがいをしてインフルエンザや風邪にかからないようにしましょう。
■排卵日検査薬が市販になるかも?(21014/11/24)
厚生労働省によると、自宅で使用できる排卵日検査薬などの検査キット市販化のルールを見直すようになります。これにより、排卵日検査薬が一般でも買える可能性が出てきました。
今、部会で了承されたところなので、実際に市販化されるのは来年度以降になります。
今までの排卵日を調べる方法は
1.基礎体温表から推測する。
2.産婦人科で検査を受ける。
3.産婦人科で排卵日検査薬を買って自宅で検査。
排卵日を調べるには、上記の3つぐらいしか方法はなかったのですが、市販化されることによって、妊娠検査薬のように手軽に買えるようになるかもしれません。
排卵日検査薬は、「黄体形成ホルモンキット」と呼ばれるもので、排卵される前に起こるLHサージ(黄体ホルモンが急激に上昇すること)を検知して表示するものです。
一番手軽で簡単、費用も掛からないのは基礎体温表から排卵日を推測する方法ですが、正確性については今ひとつでした。
ある研究では、基礎体温表でいう低温期の一番最後の日から2日前が最も妊娠しやすかったという報告もあります。このことからも、基礎体温表ではある程度の目安しか分からないということです。
排卵日が正確に分かるようになれば、排卵日の症状に頼ることなく排卵日を知ることができます。
事前に分かるようになれば、仲良しする日も計画しやすくなります。排卵日当日に仲良しできれば、妊娠できる確率も上がってきます。
早く市販化されるといいですね。
■タイミング法が不妊の原因に?
妊娠しやすい方法として、排卵日付近で仲良しするタイミング法がありますが、この方法を実践することで不妊になるかもしれないという話があります。
日本では、約120万組が妊娠できなくて悩んでるというデータもあります。
不妊外来を訪れて、妊娠指導をを受けるのがタイミング法ですが、この日だけ仲良ししようとすると妊娠しにくくなる場合もあります。
この原因は、主にパパ側にあると言われています。
精子はストレスに弱いことが分かっています。あまりに排卵日に固執しすぎると、それがストレスになる場合があるのです。
排卵日を教えると、急に残業になったり飲み会が入ることはありませんか?
こんな状況になるなら、タイミング法がストレスになっている可能性があります。
日頃から、排卵日を意識しない夫婦関係を築くことが大切かもしれません。