卵巣過剰刺激症候群(OHSS)

卵巣過剰刺激症候群(OHSS)

卵巣過剰刺激症候群
ovarian hyperstimulation syndrome
OHSS

卵巣過剰刺激症候群(OHSS)とは、不妊治療で排卵を促す際に使われる排卵誘発剤の副作用で卵巣が腫れ上がって様々な症状が出てくることをいいます。

重症化することもあり、血栓症や腎不全、呼吸不全まで起こることもあります。症状が軽度なときは安静の指示がでますが、重症化すると入院して治療を受けることになります。

卵巣過剰刺激症候群は、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)で起こりやすいとされており注意が必要です。

OHSSの症状

卵巣過剰刺激症候群の症状

OHSSの症状としては、腹部の痛み(子宮辺りの下腹部)、腹部膨満、はき気・嘔吐、呼吸障害、腹水や胸水が貯まる、卵巣腫大などがあります。重傷になると血栓症や腎不全、呼吸不全など命に関わる場合もあります。

特にPOCSの人は敏感になっていて、他の疾患に比べて副作用が多く発生するとの報告もあります。早めの対策が必要なので、注射のあとに少しでも腹部に違和感を感じたり吐き気がつづくなどの症状が出たら病院を受診するようにします。特に腹水が溜まってくると、お腹がぽっこり出てくるので急いで受診してださい。

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OHSSの原因

卵巣過剰刺激症候群の原因

OHSSを発症する原因は、排卵誘発剤によるものです。過剰に刺激された卵巣が腫れ上がって腹水が痛みがあったり腹水や胸水が貯まったりします。特にPOCSの人に起こりやすいとされます。POCSの人でクロミフェン(クロミッド・CC)の内服では希にしか起こりませんが(3.2%)胎盤性性腺刺激ホルモン(hCG)ゴナドトロピン療法を組み合わせることによってリスクは60%以上の人に発症とリスクが大きく上がります。これを回避するためにFSH製剤の注射や間隔を開けて注射するsporadic HMG療法が行われています。

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OHSSの治療

卵巣過剰刺激症候群の治療

OHSSは、そのほとんどは軽症または中等度症で自宅で安静にしていれば快方に向かう疾患です。ですが、希に重症化することもあり、入院して治療しなければならない時もあるので注意が必要です。入院となると日数も掛かり費用も大きいので、下腹部に痛みや違和感を感じたときはすぐに病院を受診するようにしてください。卵巣過剰刺激症候群のリスクとしてPOCSがあります。POCSで過剰に反応した卵巣の中で多数の卵胞が育ってしまいOHSSとなった症例が多いと報告されています。

OHSSの予防

卵巣過剰刺激症候群の予防

OHSSは、POCSを持っている人に発症しやすい疾患です。hCGを使うと過剰に卵巣が反応してOHSSが引き起こされます。これを予防するために low-dose step-up法というFSH 製剤による低用量漸増療法が推奨されています。日本産婦人科学会で基準も設けられていて、ゴナドトロピン投与中は経膣エコーとと血中エストラジオール測定を注意深く行って16mm 以上の卵胞を4個以上確認できた場合にはhCGを中止するように推奨されています。low-dose step-up法のOHSS発症率が1%未満と非常に低率なのが特徴です。

OHSSと妊娠

卵巣過剰刺激症候群と妊娠

OHSSは妊娠するために行う排卵誘発で起こりやすい副作用の疾患です。排卵誘発を行うと、本来閉鎖卵胞となる卵胞まで育ってしまうため卵巣が一杯になり腫れ上がってきます。これでは妊娠に影響が出たり、本人の体に影響を及ぼしてしまいます。特にPOCSの人は注意が必要で、これを避けるために注射の間隔を開けたり、hMG 製剤は使わずにpureFSH製剤 を使うなど、排卵誘発の方法を工夫することによって、副作用であるOHSSを予防しようと試みられています。

OHSSと体外受精

卵巣過剰刺激症候群と体外受精・IVF

体外受精での排卵誘発には、OHSSも考慮しながら慎重に排卵を促していきます。体外受精では、複数の卵胞から卵子を採取するためより、慎重に排卵を誘発していきます。特に多嚢胞性卵巣症候群の人はOHSSのリスクが高まりますので、FSH製剤を使ったlow-dose step-up 法で排卵を促すことが多いようです。この排卵誘発法は4個以上の卵胞が確認された時点で治療がキャンセルとなりますので1~3個の卵胞を育てるように調整して投与されていきます。

OHSSの発症リスク

卵巣過剰刺激症候群の発症リスク

OHSは、発症リスクが高い人が存在します。リスクが高い人をハイリスク群として、通常よりも慎重に排卵誘発方法が検討されます。リスクが高い人として35歳以下の年齢、体型は痩せている、POCSと診断されている、血中E2値(エストラダイオール)が2,500pg/ml以上、卵巣に多数の卵胞が確認できて妊娠している人が高いとされます。hCG製剤による排卵誘発に切り替えたときにも発症しやすくGnRH アゴニストを用いた場合にもリスクが高くなると言われています。

この他、妊娠に関係する病気は妊娠しにくい病気にまとめています。参考にしてください。

妊娠では妊娠から出産までの疑問や対処法をたくさん紹介しています。読んでみてください。

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