妊娠初期の薬、カロナールやジスロマック、クラリスロマイシンは飲んでいいの?

妊娠初期の薬

妊娠初期の薬

「妊娠と気が付かずに薬を飲んでしまった」

「持病で長期間薬を飲んでいるけど大丈夫かな?」

妊娠初期に薬を飲んで、不安になっている人も多いようです。特に妊娠初期といわれる妊娠15週ぐらいまでの時期は、赤ちゃんの重要な器官が形成される時期なので、薬を飲むのを慎重になる必要があります。

今飲んでる薬が、どんな薬か、どれぐらいの期間でいつ頃飲んだのかを把握して、産婦人科の医師に相談するようにしてください。

妊娠初期の薬が影響する時期

妊娠初期の薬が影響する時期

妊娠中を通して、常に薬剤の影響はありますが、特に妊娠初期に薬に対する影響が大きくなる時期があります。

妊娠4週未満(妊娠超初期)
この時期は、妊娠超初期と呼ばれる時期です。この期間では、まだ赤ちゃんの器官形成は始まっておらず、薬が赤ちゃんに影響を与えることはないとされます。

参考:埼玉県さいたま市見沼区東大宮5-18【東大宮総合病院】

この時期は、all or noneの法則が適用されます。薬の影響がないというわけではなく、影響があっても着床できないか、正常な状態まで回復すると考えられています。

妊娠4~15週未満(妊娠初期)
この時期が、赤ちゃんの重要な器官を形成される時期で最も注意しなければならない時期です。この中でも、3つの期間に分けられています。

妊娠4~7週(絶対過敏期)
特に薬の影響が大きくなる時期です。この時期の薬の投与は慎重に行われます。

妊娠8~11週(相対過敏期)
赤ちゃんの重要な器官の形成はほぼ終わっていますが、まだ分化している時期です。

妊娠12~15週(比較過敏期)
この時期までは、他の期間と比べて薬の影響が大きいとされます。

この後の中期~後期にかけては、赤ちゃんの異常の心配は少なくなりますが、赤ちゃんの発育や環境に影響が出る胎児毒性が心配になります。

解熱剤や消炎剤のボルタレンやインドメタシンなどは、妊娠後期に投与が禁止されています。最近では、薬局で買える湿布などに入っているので注意してください。

妊婦さんに比較的安全とされる薬

妊婦さんに比較的安全とされる薬は、カロナールやジスロマック、セフゾン、クラリスロマイシン

妊婦さんに比較的安全とされる薬として、解熱鎮痛薬としてカロナール(アセトアミノフェン)、ペニシリン系(パセトシン、ペングット)、セフェム系(セフゾン、フロモックス)、マクロライド系(クラリスロマイシン、ジスロマック)などの抗生物質、があります。

ここで挙げている薬剤や成分はほんの一例にすぎません。ここにないからと言って安全に服用できるわけでもありません。

自己判断で薬を飲むようなことはせずに、必ず担当の産婦人科の医師に確認してから服用するようにしてください。

この次は、妊婦さんへ影響がある薬と成分を具体的に紹介します。

妊婦さんへ影響がある薬

妊婦さんへ影響がある薬

妊婦さんには、投与をさけるべき薬があります。

妊娠中に投与を避けるべき薬
抗菌剤(抗生物質)
クラビット、バクタ、ダイフェン、バクシダール、ストバニール、キサフロール、ノルフロキサシン、バフロキサール、塩酸ミノサイクリン、アクロマイシンV、レダマイシン、ビブラマイシン、ミノマイシン、ミノペンミノトーワ、ホスミシン、ハロスミン、ホスマイ、ホスホミンドライシロップ、ジェニナック、
スオード、サラゾピリン、サラゾピリン坐剤 、アザルフィジンEN、スラマ、ラノフェン、サフィルジンENなど。

解熱鎮痛薬(NSAIDs)
ボルタレン、ボルタレンSR、ナボールSR、ダイスパスSR、アデフロニック、アデフロニックL、インドメタシン、ランツジールコーワインフリー、インフリーS、ミリダシン、インテバンSP、ロキソニンイブプロフェン、サブヘロン、ランデールンブルフェン、アルボ、モービックバキソ、ロルカム、パルパシン、ピオパール、アンピローム、セレコックス、ポンタール、オパイリン、バファメリチンM 、マイカサール 、メフェナム酸 、ワンメデーシロップなど。

降圧薬(高血圧治療薬)
エースコール、アポプリール、カトナプロン、カプシール、カプトルナ、タナトリル、オルメテック、ニューロタン、ブロプレス、ディオバン、ミカルディス プレミネント配合錠、ミカルディス、カルブロック、サリペックス、サリペックスLA、コポネント、ペルジピン、ペルジピンLAなど。

抗凝固薬
ワーファリン、アレファリン、ワルファリンK、ワルファリンカリウム、ワーリンなど。

角化症治療薬
チガソンなど。

抗てんかん薬
フェニトイン、アクセノン末 、アレビアチン 、ヒダントール 、ヒダントールF配合錠、ヒダントールD配合錠 、ヒダントールE配合錠、デパケン、ハイセレニン、バレリン、バルプロ酸ナトリウム、エピレナート、サノテン、テグレトール、テレスミン レキシン カルバマゼピンなど。

抗ウイルス薬・肝臓障害用薬
リバビリン、レベトール、コペガス

※ここに上げている薬剤や成分は一例です。ジェネリック薬品やその他の成分、薬剤もあります。妊婦さんが服用するときは、必ず産婦人科の医師と相談するようにしてください。

参考:妊婦に投与できない薬:埼玉県さいたま市【東大宮総合病院】

日本産婦人科医会先天異常委員会委員

神奈川県立こども医療センター周産期医療部産婦人科部長

山中 美智子先生によると

この他にも、

抗菌薬・抗ウイルス剤
キニーネ
抗高脂血症薬
・プラバスタチン,シンバスタチンなど
抗ガン剤
睡眠薬
フルラゼパム,トリアゾラムなど
抗潰瘍薬
ミソプロストール
ホルモン剤
ダナゾール,女性ホルモン
ワクチン類
麻疹ワクチン,おたふくかぜワクチン,風疹ワクチンなど
その他
エルゴメトリン,ビタミンAなど

このような薬剤は、是非とも避けたい薬剤として挙げられています。

また、慎重に使いたい主な薬剤として

抗菌薬・抗ウイルス剤
アミノグリコシド系,テトラサイクリン系
抗うつ剤
イミプラミンなど
非ステロイド抗炎症薬
・アセトアミノフェン以外の抗炎症薬
・向精神薬
・リチウム
・利尿剤

などがあります。

参考:妊婦の薬物服用

妊娠初期は、先天性異常のリスクに注意!

妊娠初期は、先天性異常のリスクに注意!

妊娠初期は、赤ちゃんの脳や脊髄、肺や心臓といった重要な器官が作られる時期です。

この時期に、重要な栄養素である葉酸が不足すると、「無脳症」や「二分脊椎」など先天性異常のリスクが高くなることが明らかになっています。

これは、世界的な疫学的調査で判明していることで、日本でも2002年に厚生労働省が葉酸を積極的に摂取するように通知を出しています。

葉酸は絶対に必要な栄養素なので、不足しないように十分に気を付けてください。

詳しくは、下記ページで解説しています。読んでみてください。

妊娠初期に絶対必要な葉酸
妊娠初期に絶対必要な葉酸

妊娠初期の頭痛薬

妊娠初期に頭痛薬を飲むのはやめておきましょう。妊娠初期は薬や放射線に敏感になる時期です。どんな薬でも服用するときは慎重に検討しなければなりません。

妊娠初期は、薬に敏感になる時期を、絶対過敏期、相対過敏期、比較過敏期に分けています。特に注意しなければならない時期は絶対過敏期といわれる妊娠2ヶ月(4・5・6・7週)です。

この時期に薬を飲まないように注意しましょう。また、妊娠に気が付かすに飲んでしまったときは、産婦人科の医師へ相談するようにしましょう。

市販の頭痛薬は、ほとんど妊婦さんに投与が禁止されている成分が入っています。市販の頭痛薬を飲まないようにして、頭を冷やしたり暗い部屋でねるなど薬に頼らない頭痛改善を目指しましょう。

詳しくは下記のページで解説しています。

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妊娠初期の膀胱炎の薬

妊娠初期の膀胱炎の薬は、妊婦さんに安全性の高い薬が処方されます。おしっこが近くなったり痛みがある、残尿感があるときは早めに産婦人科を受診するようにしましょう。

産婦人科以外の診療科を受診するときは、自分が妊娠していることをはっきり伝えるようにしましょう。

妊娠初期に膀胱炎になったときに処方される抗生物質は、セフェム系の抗生物質が投与されることが多いです。セフェム系の抗生物質は、妊婦さんへの安全性が高いとされています。

これ以外の抗生物質(抗菌薬)は、妊娠中に飲んではいけない薬があるので気をつけましょう。これ以外にも降圧剤や解熱剤などに妊婦への投与は禁忌になっているものがあるので注意しましょう。

詳しくは下記のページで説明しています。

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妊娠初期の注意点や気を付けることをまとめています。下記のページを読んでみてください。

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