精液検査|不妊検査一覧

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精液検査

精液検査は男性の不妊の原因を知る上で大変重要な検査です。一般的に不妊の原因の半数は男性側にあると言われています。精液検査では、精液の量,精子の濃度,精子の運動率,精子正常形態率(奇形率)などが分かります。

禁欲期間を過ぎると数値に影響がありますので、医師の指示する禁欲期間を守ることが大切です。

精液検査はどんな検査?

採取後2時間以内の精子を十分に液化させたあと、精子の量や濃度、運動率や奇形率などを調べていきます。1回の検査で判定することは少なく、通常は3カ月以内に2回(1ヶ月以内に2回というところもある)行い総合的に判断されます。

この検査は、採取する男性の体調や精神面などが影響するとも言われる検査です。リラックスした状態で精液を採取することが推奨されるため、自宅で採取して持参する人が多いです。

禁欲期間は4~7日間とされ、これ以上の禁欲期間となると精液の量や濃度は上昇するものの、運動率や正常形態精子の割合が低下することが報告されています。禁欲期間内に精子を持参することが大切です。

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精液検査の費用

精液検査の費用は2000円から10000円ぐらいです。自由診療と保険診療とがあるため費用に差が付いています。男性の健康状態や各病院・クリニックで費用が変わってきますので事前に確認するといいでしょう。

痛みはあるの?

たいていは男性自身が採取するので痛みはありません。それより精神的なものが大きいのでリラックスした状態で採取することが大切です。

精液検査で分かること

検査結果では、精液量・pH・精子濃度・総精子数・精子運動率・精子正常形態率・精子生存率・白血球数などが分かります。この検査値を元に不妊の原因を判定します。

■精液検査 who基準 2010
精液量 1.5ml以上
pH 7.2以上
精子濃度 1ml中に1,500万個以上
総精子数 3,900万個以上
精子運動率 32%以上
精子正常形態率 15%以上
精子生存率 58%以上
白血球数 1ml中に100万個以下

精液検査の手順

・採取した精液の粘度・pH・精液量を測定します。肉眼で赤いものはないか(血精液症)、白血球が多くないか(膿精液症)観察します。

・精子運動率の測定をします。た精液10µlをスライドグラスに載せ400倍の顕微鏡で観察します。この他専用の機器(CASA)で測定する場合もあります。

・精子の形態分類をします。下図に従って分類を行います。

精液検査2

妊娠前・初期に絶対必要な葉酸

妊娠前から初期にかけて葉酸を摂取することで、先天性の異常である、「神経管閉鎖障害」のリスクを70%も低減できることが分かっています。

日頃から、十分な量の葉酸を摂取することが大切です。

詳しくは、下記ページで説明しています。読んでみてください。

妊娠前・初期に絶対必要な葉酸
妊娠前、妊娠初期に絶対必要な葉酸

赤ちゃんとママの明るい将来のためにも、今すぐ葉酸を摂取するようにしてくださいね。

葉酸サプリの選び方については、失敗しない!葉酸サプリの選び方で解説しています。こちらも併せて読んでみてみてください。

失敗しない!葉酸サプリの選び方
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検査で分かる病気

■乏精子症oligozoospermia
精子濃度が 2000万/ml以下の濃度の場合乏精子症と診断されます。しかし、採取時の精神的・肉体的影響も大きいため2回または3回の検査で診断されます。乏精子症の人の中に精索静脈瘤が見つかる場合もあります。

■精子無力症asthenozoospermia
精子運動率が32%未満の場合は精子無力症が疑われます。人工授精や体外受精、顕微授精がすすめられることもあります。

■奇形精子症teratozoospermia
形態正常精子が4%未満の場合に奇形精子症が疑われます。

■乏精子・精子無力・奇形精子症oligoasthenoterat-ozoospermia
精子濃度や精子運動率,正常形態率のすべてが異常の場合乏精子・精子無力・奇形精子症が疑われます。

■無精子症azoospermia
遠心分離で確認後精液中に精子が存在しない状態のことをいいます。無精子症は大きく二つに分けられ閉塞性無精子症と非閉塞性無精子症に分けられます。逆行性射精を否定するため射精後全量尿検査を行うことがあります。

男性不妊の原因

男性不妊の原因は様々なものがありますが、病気も不妊の原因となっています。日本産科婦人科学会の資料「男性不妊症」によると、男性不妊の原因は大きく分けて4つあります。

■造精機能障害
精子を作る機能に問題がある場合です。精子を作る機能が弱いかあるいは全くない状態です。男性不妊の約90%が造精機能障害と診断されています。

つまり、精子を作る過程に問題がある場合がほとんどということです。なぜ精子を作る機能、または成熟する機能がうまく機能しないのか原因がはっきりしない(原因不明)となっています。

造精機能障害全体のうち約1~2割は精索静脈瘤が原因とされています。

精索静脈瘤とは、精のうから心臓へと送られる静脈が何らかの原因で詰まっている状態のことで、そこに血液が留まってしまって熱を帯び精子の制酸を妨げると言われています。その他染色体異常が数%あると言われます。染色体異常で代表的な病気はクラインフェルター症候群です。(慶應義塾大学健康情報サイトより)

■造精機能障害の内訳
・特発性造精機能障害 63.2%
・精索静脈瘤 25.1%
・染色体異常 2.3%
(Kleinefilter症候群) (1.7%)
・精路通過障害
・副性器障害
・精機能障害

■男性不妊の治療法
男性不妊の原因は、造精機能障害(精子を作るまたは成熟させる課程)が約60%を占めるとされます。この造精機能障害を改善するために、漢方薬やホルモン療法が用いられます。この薬物療法で改善される割合は約50%と言われています。

◆男性不妊に用いられる漢方薬
・補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
・牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)
・八味地黄丸(はちみじおうがん)
・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
・桂枝加竜骨牡蠣湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)
・柴胡竜骨牡蠣湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)

精液検査の結果が思わしくない場合や漢方を服用しても改善がみられない場合はホルモン療法が用いられます。クロミッドなどが投与されることが多いようです。クロミッドは、性腺刺激ホルモンの分泌を促す作用があり精子を作る機能を高めることが期待されます。

ホルモン欠乏症と診断された場合には、hCG, hMG製剤が投与されます。hCG, hMG製剤は、女性には注射で用いられることがありますが、男性には内服薬で投与され3ヶ月後以降に判定となります。

漢方薬やホルモン療法などでも改善されない場合は、精巣内精子採取術(TESE)へ移行することになります。TESEとは、陰のうを直接切開して精子を採取するものです。1匹でも精子が採取できれば顕微授精で受精できる可能性があるとされます。妊娠率は10~20%、予後に精巣が萎縮するリスクもあります。

■その他の原因

◆精索静脈瘤
全体の2割程度が精索静脈瘤が原因とされています。精索静脈瘤とは、精巣から心臓へ送られる静脈にこぶ(静脈瘤)ができて血液が逆流してしまう病気のことです。精子は熱に弱いので、逆流した血液に温められて精子の成長を妨げるのが原因とされます。

◆精索静脈瘤の治療
精索静脈瘤の治療は、こぶを縛るものと詰め物をするものがあります。どちらも外科的に手術を行います。手術後は精子が元気になったり奇形率が下がったりするケースが多いようです。また、原発性無精子症の人でも改善したという報告もあります。

薬を飲んで治療する方法もあります。漢方薬の桂枝茯苓丸が良く効くようです。病院でも処方されます。

◆臓器の炎症
前立腺炎や精巣上体炎が炎症を起こすと不妊になると言われています。炎症が進むと癒着を起こして精子の通る管が詰まってしまうことがあります。精子が通過できない通過障害です。炎症の治療には抗生物質の投与が行われます。

◆淋菌やクラミジアなどの性病
淋菌やクラミジアに感染してしまうと精巣上体炎を起こすことがあります。また、クラミジアは女性に感染すると、卵巣や卵管が炎症を起こす場合もあり不妊の原因となります。性病は自分だけ治療しても治りません。必ずパートナーと一緒に治療することがとても大切です。

◆精路の通過障害
精路(精子の通り道)に何らかの障害があり不妊となります。以前鼠径ヘルニアの手術をした人は精路のどこかに癒着があり、通過障害を起こす可能性があります。先天的に精路が閉塞・繋がってない場合もあります。また、避妊目的でパイプカットをした人も精子が通れないので不妊となります。

◆精路の通過障害の治療
精路の再建術が行われます。詰まっている部位を外科的に繋ぐ方法がとられます。例えば精管と精管、精管と精巣上体などです。精管と精管を繋いだ場合、通過率の改善は60~80%で妊娠率も10~40%となる報告があります。

■不妊とは? 不妊症の定義
そもそも、不妊症とは一体どんなものなのでしょうか?

以前は、「避妊をせずに2年間通常の夫婦生活を行って妊娠しないもの」となっていましたが、最近では「1年間通常の夫婦生活を行って妊娠しないもの」という風になってきました。

妊娠しない期間が1年短縮された理由は、近年の晩婚化と高齢化があるため期間が短くなっています。一般的には、高齢になるに従って妊娠する確率も低くなっていくためです。

これは女性にも男性にも言えることです。女性の場合は、35歳ぐらいから卵子の数が急激に少なくなり、37歳前後で卵子の質も低下していきます。

男性も高齢になると、精子の運動率が悪くなったり奇形の数が増えたりします。夫婦それぞれに問題があり、高齢になると妊娠自体が難しい状態となってしまいます。

不妊の原因については不妊の原因で特集を組んでいます。参考にしてください。不妊検査全般については不妊検査でまとめています。

妊娠では妊娠から出産までの疑問や対処法をたくさん紹介しています。読んでみてください。

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