血液検査|不妊検査一覧、LH、FSHの基準値、黄体ホルモンの基準値

血液検査|不妊検査一覧、LH、FSHの基準値、黄体ホルモンの基準値

不妊の血液検査

不妊検査の血液検査は、妊娠に関わるホルモンと、不妊の原因となっている因子を調べるために行われます。通常、受診したときと黄体期や月経から5日後前後に行われます。血液検査の数値は項目ごとに正常値(スパック-S)も記載しています。

LH、FSHの基準値、黄体ホルモンの基準値も掲載しています。

不妊の血液検査項目一覧

不妊の血液検査項目一覧

■ゴナドトロピン(性腺刺激ホルモン)

ゴナドトロピンは生殖腺刺激ホルモン大きく分けてLH(黄体化ホルモン)とFSH(卵胞刺激ホルモン)に分けることができます。月経周期によって数値が変わってくるので採血する時期によって数値が変動します。

■LH(黄体化ホルモン)

LH(黄体化ホルモン)は、黄体形成ホルモン呼ばれるもので、成熟した卵胞を排出させるホルモンです。卵胞にある卵子が成熟すると脳下垂体から分泌されます。LHが大量に放出されるいわゆるLHサージ(LHピーク)になると24時間以内に排卵が起こります。LHは、血液中だけでなく尿中にも排出されます。月経周期3~5日目に採血されます。

市販の排卵日検査薬は、この尿中のLH量を判定して排卵日を予測しています。

LHの正常値は卵胞期で1.8~7.0mIU/mL、排卵期で5.6~34.9mIU/mL、黄体期で1.0~7.8mIU/mL、閉経期で6.7~38mIU/mLです。排卵期でピークを迎えるのが分かりますね。

■LHの基準値

卵胞期 1.8~7.0 mIU/mL
排卵期 5.6~34.9 mIU/mL
黄体期 1.0~7.8 mIU/mL
閉経期 6.7~38.0 mIU/mL

■FSH(卵胞刺激ホルモン)

FSH(卵胞刺激ホルモン)は卵胞を刺激して発育を働きかけるホルモンです。男性でも分泌されるホルモンで精子を形成するときに促進させる役割を持っています。生理後から分泌されLHサージと共に若干の数値の上昇があります。黄体期には減少傾向となります。

黄体化ホルモン同様月経周期3~5日目に採血されます。FSH・エストロゲン・AMH(抗ミューラー管ホルモン)の組み合わせで卵巣年齢を測定している施設もあります。

FSHの正常値は卵胞期で5.2~14.4mIU/mL、排卵期で5.6~14.8mIU/mL、黄体期で2.0~8.4mIU/mL、閉経期で26.2~113.3mIU/mLです。閉経期で基準値がぐっと上がっているのが分かります。

■FSHの基準値

卵胞期 5.2~14.4 mIU/mL
排卵期 5.6~14.8 mIU/mL
黄体期 2.0~8.4 mIU/mL
閉経期 26.2~113.3 mIU/mL

■PRL(プロラクチン)

PRL(プロラクチン)は乳汁分泌するホルモンで、授乳期に分泌されるホルモンです。授乳期以外に分泌され数値が高いと高PRL(プロラクチン)血症が疑われます。PRLが高いと着床不全や流産の可能性があり不妊の原因とも言われています。

高PRL(プロラクチン)血症の原因として

間脳障害 Chiari-Frommel 症候群
Argonzdel Castillo 症候群
下垂体腫瘍プロラクチノーマ
Forbes-Albright 症候群
向精神薬
降圧剤
胃腸薬
経口避妊薬
原発性甲状腺機能低下症
脊椎神経反射刺激
帯状疱疹ヘルペス

などが考えられています。PRL値だけでなくその他の検査の数値も考慮して総合的に判断されます。睡眠時に数値が高くなる潜在性高プロラクチン血症もあり、この場合は下垂体の検査を行います。

■E2(エストラジオール)

性ステロイドで一般的に女性ホルモン、卵胞ホルモンと呼ばれるものです。エストロゲンとも呼ばれ女性らしい体を作るホルモンです。正常値を下回っても上回っても卵巣機能が低下している可能性があります。卵胞の発育に合わせて上昇していきます。時期を問わずE2値が30pgmL 以上であれば卵巣が機能していると判断されます。

FSHの正常値は卵胞期で13~70mIU/mL、排卵期で70~240mIU/mL、黄体期で70~160mIU/mL、閉経期で10以下mIU/mLです。閉経後は極端に下がってしまいます。

E2の基準値
卵胞期 13~70 pg/mL
排卵期 70~240 pg/mL
黄体期 70~160 pg/mL
閉経期 10以下 pg/mL

■P4(プロゲステロン)

プロゲステロンは黄体ホルモンとも呼ばれ卵胞から分泌されるホルモンです。プロゲステロン子宮内膜を厚くして着床する準備をします。黄体機能不全を診断の基準の一つです。排卵後5~7日目に10ngmL 以下であれば黄体機能不全と診断さることがあります。

アメリカでは肌に塗るクリームがアンチエイジングによいとして発売されていますが、科学的根拠は乏しいようです。

P4の値が低いと着床不全や流産の原因となり不妊の原因ともなります。

P4の正常値は卵胞期で1以下mIU/mL、排卵期で1以下mIU/mL、黄体期で5~30mIU/mL、閉経期で1以下mIU/mLです。

■プロゲステロンの基準値

卵胞期 1以下 ng/mL
排卵期 1以下 ng/mL
黄体期 5~30 ng/mL
閉経期 1以下 ng/mL

LH・FSHの数値

LH・FSHの数値を見ることによってある程度病気を見分けることができます。

・LH 値が高 FSH 値が正常値
→ PCOS (多囊胞性卵巣症候群Polycystic ovary syndrome:PCOS)が疑い

・LH 値が低 FSH 値が低
→ 視床下部不全型.第1度無月経,高プロラクチン血症,体重減少性無月経が疑い

・LH 値が非常に低 FSH 値が非常に低
→ heehan 症候群,プロラクチノーマなどの下垂体腫瘍,ゴナドトロピン欠損症や体重減少性無月経疑い

・LH 値が高 FSH 値が高
→ 卵巣性の排卵障害、早発閉経、卵巣予備能の低下が疑い

妊娠を考えるなら、先天性異常のリスクにも注意を!

妊娠を考えるなら、先天性異常のリスクにも注意を!

妊娠を考えて妊活中なら、赤ちゃんの先天性異常のリスクに注意するようにしましょう。

妊娠前から初期の時期に、葉酸が不足してしまうと、「無脳症」や「二分脊椎」など先天性異常のリスクが高くなることが判明しています。

2002年から厚生労働省が妊活中や妊娠初期のママに葉酸を摂取するように通知を出しました。最近では、母子手帳に記載されています。

葉酸は、日頃の食事から補えますが足りてないのが現状です。

葉酸は絶対に必要な栄養素なので、不足しないように十分に注意しましょう。

詳しくは、下記ページで解説しているので読んでみてください。

妊娠前・初期に絶対必要な葉酸
妊娠前、妊娠初期に絶対必要な葉酸

この次は、細菌感染が広がっているクラミジアの検査について詳しく紹介します。まだまだ続きます。

クラミジア検査

クラミジアは感染すると子宮や卵管へ侵入し卵管炎を引き起こす場合があります。胆管炎になると卵管が癒着したり閉塞したりする原因となり不妊の原因となってしまいます。

このため、不妊検査の血液検査では含まれているのが一般的です。

クラミジアは症状も軽いか無症状なので、本人が気がつくことは少ないです。自分がクラミジアに掛かるとパートナーにも罹患している可能性が高いので、必ずパートナーと治療することが必須です。

卵管の異常は不妊の原因でも数が多い原因です。気が付かずにそのまま放置している期間が長いと不妊症になってしまう確率も上がります。しっかり治療しましょう。

貧血

女性に多い貧血ですが、不妊の原因となっていることがあります。原因不明の不妊と診断される人で鉄欠乏性貧血が多く約9割が貧血というデータもあります。アメリカでは貯蔵鉄(フェリチン値)にも注目していて理想は100と言われています。

漢方で貧血を改善する療法と西洋医学を組み合わせた療法が効果を上げているようです。貧血になると肩こりや冷え症といった症状も出てくることもあり、体調不良の原因となっています。貧血を改善すると体の調子も戻ってきて妊娠しやすくなるようです。

不妊を感じている人には貧血と低体温が多いと聞きます。血液検査から栄養不足なども分かりますので、不妊検査の中に含まれています。

■風疹抗体(自費)

妊娠初期に風疹にかかると胎児に重体な影響が残ると言われています。先天性風疹症候群(congenital rubella syndrome:CRS)とも言われ難聴や白内障、網膜症などにかかりやすくなると言われています。

このような理由で自費となりますが、風疹抗体を調べておいたほうがよいかもしれません。

風疹抗体を持ってない場合は風疹のワクチン接種が有効です。妊娠してないときにワクチンを受け、胎児への影響を避けるため、その後2ヶ月間は避妊が必要です。

■AMH(アンチミューラー管ホルモン)(自費)

AMH(アンチミューラー管ホルモン)は卵子の発育や成熟に関係があるホルモンです。近年の研究で、卵子の老化が注目されるようになり、卵子の数がどのぐらい残っているかを調べる人も増えてきました。

AMHは、残っている卵子の数の指標となるもので、高齢になるにつれ数値が低くなると言われています。

自分が妊娠できる期間を知る指標となるので、自費ですがAMH検査を受ける人も増えてきています。不妊検査の血液検査では、自分の妊娠力をある程度測ることができます。

妊娠前・初期に絶対必要な葉酸

妊娠前から初期にかけて葉酸を摂取することで、先天性の異常である、「神経管閉鎖障害」のリスクを70%も低減できることが分かっています。

日頃から、十分な量の葉酸を摂取することが大切です。

詳しくは、下記ページで説明しています。読んでみてください。

妊娠前・初期に絶対必要な葉酸
妊娠前、妊娠初期に絶対必要な葉酸

赤ちゃんとママの明るい将来のためにも、今すぐ葉酸を摂取するようにしてくださいね。

葉酸サプリの選び方については、失敗しない!葉酸サプリの選び方で解説しています。こちらも併せて読んでみてみてください。

失敗しない!葉酸サプリの選び方
失敗しない!葉酸サプリの選び方


不妊の原因については不妊の原因で特集を組んでいます。参考にしてください。

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今月のPicup!

妊娠前と初期に必要な葉酸
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