不妊の原因

不妊の原因

不妊の原因は?

通常の夫婦生活を過ごすと1年以内に80%、2年以内に90%の人が妊娠すると言われています。データからは約10%の人が不妊で悩んでいると推測されます。

妊娠できない理由は、男性・女性どちらにもあります。男性側にも不妊の原因があるので、夫婦揃って原因を探して治療することが大事です。

不妊の原因といっても様々あります。妊娠するまでには19の過程があります。そのうちどれか一つでもうまくいかないと妊娠できないのです。不妊の原因を知って治療・対策するのはとても大切なことです。

不妊の原因

不妊の原因

女性側の不妊の原因は、子宮・卵管、子宮頸管・卵巣・ホルモンのどれかに異常があり妊娠できない状態になってしまうことです。妊娠年齢の高齢化も原因の一つです。

男性側の原因は、精子の数が少ない、精子を作る過程に問題、射精障害などが不妊になると言われています。

不妊症の検査では、この中でどれに問題があるのか詳しく調べます。通常の夫婦生活で妊娠が困難な場合は、体外受精、顕微授精へとステップアップしていきます。

どの不妊治療を受けるにしても、とても時間が掛かります。妊娠できないと思ったらすぐに不妊治療を始めることが大事です。

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不妊症とは?

不妊症とは?

不妊症とは、避妊を行わず通常の夫婦生活を行って2年以上妊娠できない状態のことを言います。最近では、晩婚化が進み妊娠年齢も高齢化しているため、1年以上妊娠できないなら不妊症と診断して治療を行う施設もあります。

特に30歳以上で妊娠を希望する人は早めに治療を開始したほうが妊娠率もアップします。

不妊の原因と検査

不妊の原因と検査

不妊原因の検査は、不妊の原因を知る上でとても重要な検査です。不妊検査は数ヶ月掛かるものもあり早く始めることが大事です。

検査は問診や採血など一般的なものから、ヒューナーテスト・子宮卵管造影・精液検査といった不妊検査特有のものまであります。最近では卵巣年齢を測るAMH検査を行う施設も増えてきています。

不妊検査の概要については不妊検査で詳しく述べています。参考にしてください。

不妊の原因と年齢

不妊の原因と年齢

年齢が進むにつれて妊娠しにくくなるのは本当です。32歳(厄年)を過ぎた頃から卵子の質が下がり始め35歳頃には卵子の数も激減しピーク時の2%ぐらいになります。

このころになると卵子の老化も始まり、夫婦生活回数も減りますます妊娠しにくい状態に。35歳を過ぎると妊娠しにくくなる理由はこのためです。

妊娠を希望する場合、リミットは38歳と言われています。治療を開始して妊娠に至るまで数年かかる場合もあります。これを計算すると、不妊治療を開始する年齢の上限は38歳ということになります。

不妊治療も年単位で考えなければいけないので、早めに不妊治療を開始することが大切になります。

妊娠前・初期に絶対必要な葉酸

妊娠前から初期にかけて葉酸を摂取することで、先天性の異常である、「神経管閉鎖障害」のリスクを70%も低減できることが分かっています。

日頃から、十分な量の葉酸を摂取することが大切です。

詳しくは、下記ページで説明しています。読んでみてください。

妊娠前・初期に絶対必要な葉酸
妊娠前、妊娠初期に絶対必要な葉酸

赤ちゃんとママの明るい将来のためにも、今すぐ葉酸を摂取するようにしてくださいね。

葉酸サプリの選び方については、失敗しない!葉酸サプリの選び方で解説しています。こちらも併せて読んでみてみてください。

失敗しない!葉酸サプリの選び方
失敗しない!葉酸サプリの選び方


不妊の原因と卵子の老化

不妊の原因と卵子の老化

今までは男性の精子と同じように卵子も衰えないと考えられてきましたが、卵子も老化することが分かってきました。残念ながら卵子の老化を止めることはできないので、はやく妊娠へ向けて行動を開始しなければなりません。

卵子の老化は避けることはできませんが、生活習慣を改善し血流を改善、体調を整えることによって妊娠する可能性をアップさせることができます。まずは、食生活や運動など生活習慣を見直してみましょう。

卵子の老化については卵子の老化で詳しく述べています。

不妊の原因となる病気

不妊の原因となる病気

不妊原因となる病気があります。女性側に原因がある場合は、主に卵巣・卵管、子宮頸管・子宮のどこかに病気が隠れている場合があります。男性側は精子を作る過程、射精に問題があることも。

また、卵子と精子が受精するときに障害があることもあります。

卵巣に原因がある病気
卵巣の病気はいくつかありますが、主に不妊の原因と考えられる病気をまとめてみました。

卵巣機能不全
ホルモンの分泌量のバランスが崩れると排卵できない卵巣機能不全となります。症状的には生理不順や無月経となって現れることが多いようです。

排卵できないので受精を行うことができず妊娠できません。

・卵巣機能不全の原因
脳の下垂体から分泌されるゴナドトロピンホルモンの異常、卵巣のう腫、卵巣腫瘍、過度なダイエットやストレス、肥満などが原因と考えられています。

・卵巣機能不全の治療法
治療法としては、ホルモン充填や排卵誘発剤などで改善できる場合があります。漢方では当帰芍薬散や温経湯がよく処方されます。

黄体化未破裂卵胞(LUF)
様々な原因で卵膜が破れずに卵巣の中に残り黄体化してしまう病気です。基礎体温を測ると一応二相になるのですが、高温期が極端に短い周期になるのが特徴です。

未破裂卵胞があると、血中に男性ホルモンが含まれるため血液検査をすることがあります。

黄体化未破裂卵胞の原因
黄体化未破裂卵胞の原因はよく分かっていませんが、骨盤内の炎症や癒着が関係していると考えられています。

黄体化未破裂卵胞の治療
基本的に経過観察になることが多いようです。症状が改善しない場合は、クロミッドや hMG+hCGなどの排卵誘発剤などで排卵を試みます。これでも排卵できないときは体外受精が考慮されます。

多嚢胞性卵巣症候群(POCS)
卵巣の中に育った卵胞が排卵できずに溜まっていく病気です。超音波検査では卵胞がネックレスのように繋がって見える「ネックレスサイン」が観察されます。

男性ホルモンが多い人や肥満、インスリン抵抗性のある人がなりやすいと言われています。

多嚢胞性卵巣症候群の原因
GnRHホルモンなど下垂体から分泌されるホルモンの増加や糖代謝の異常、インスリン抵抗性、副腎の機能異常などが原因と考えられます。

多嚢胞性卵巣症候群の治療
今のところ根本的な治療法は確立されていません。糖尿病薬であるメトフォルミンが有効な場合もあります。妊娠を希望する場合は、クロミッドなど排卵誘発剤で排卵を試みます。

詳しくは多嚢胞性卵巣症候群で紹介しています。参考にしてみてください。

高プロラクチン血症
本来、妊娠中や授乳中に分泌され排卵を抑制するプロラクチンが、妊娠前に高値に検出される病気です。プロラクチン濃度が高くなると乳汁が出たり視野が狭くなってしまうことがあります。

無月経の若い人の約2割がプロラクチノーマという研究もあります。

高プロラクチン血症の原因
プロラクチノーマという下垂体の脳腫瘍、抗うつ剤の使用などが原因となっていることがあります。しかし原因不明がほとんどで、なぜプロラクチン濃度が高くなるのか分からないのが現状です。

高プロラクチン血症の治療
カバサールという薬が処方されることがあります。プロラクチノーマの治療は手術と薬物の二通りの治療が行われます。

プロラクチノーマについては下記に詳しく載っています。
参考:プロラクチノーマの治療 QandA | 鹿児島大学脳神経外科

子宮内膜症
子宮内膜以外に子宮内膜ができて、出血や癒着を起こす病気です。卵巣内にできてしまうと出血して血液が溜まるチョコレートのう腫を引き起こすことがあります。強い月経痛があるのが特徴です。

子宮内膜症の原因
子宮内膜症の原因は、あまり良く分かっていません。血液の流れで広がっていく説やリンパの流れによって運ばれる説など様々です。

子宮内膜症の治療
薬による治療と手術による治療があります。妊娠を望む場合は経過観察をするときもあります。詳しくは子宮内膜症を参照してください。

卵管・子宮頸管に原因がある病気

卵管・子宮頸管に原因がある病気

卵管は、卵子をキャッチしたり精子と卵子の出会いの場になったり子宮まで受精卵を送り届けるなど妊娠にとって重要な役割を持っています。

卵管に異常があると不妊の原因となります。

ピックアップ障害
手を広げたような形の卵管采でうまく卵子をキャッチできないことをキャッチアップ障害と呼びます。卵子が卵管までたどり着かないので妊娠できない状態となります。

ピックアップ障害の原因
骨盤内の炎症やクラミジアなどの感染症で臓器に癒着が起きてキャッチアップ障害となってしまうことが考えられています。

ピックアップ障害の治療
腹腔鏡下で癒着を剥がす手術が行われることもあります。しかし、癒着が不妊の原因と診断することは難しく他の原因と合わせて不妊の原因を探っていくことになります。

ピックアップ障害には、体外受精が有効とも言われています。ピックアップ障害についてはピックアップ障害で詳しく述べています。

卵管閉塞・卵巣水腫・卵管狭窄
何らかの原因で卵管が詰まってしまう病気です。卵管が詰まってしまうと、そこに水が溜まり卵巣水腫を起こしやすくなります。

卵管が閉塞している場合でも、通水検査や子宮卵管造影で一時的に通りやすくなることがあります。この期間は妊娠しやすい時期となり「ゴールデンタイム」と呼ばれています。

卵管閉塞の原因
卵管閉塞の原因は、クラミジア・子宮内膜症・盲腸(虫垂炎)などがあります。原因不明の閉塞もあります。

卵管閉塞の治療
通水検査や子宮卵管造影を行ったり、卵管を広げる手術を行います。腹腔鏡下で閉塞しているところを形成する手術もあります。

卵巣水腫の原因
主に卵管の閉塞が原因です。完全に詰まってしまうと卵管がふくれあがった状態となります。

卵巣水腫の治療
卵巣水腫の治療は、卵管の壁に穴を空けて水を出したり卵管を切除したりします。

卵管の病気は、大きな不妊の原因となっています。卵管のつまりを解消することで妊娠できる人も多くいますので、しっかりと検査を行うことが大切です。

どうしても卵管が通過できない場合は、体外受精も検討されることになります。

卵管狭窄の原因
子宮内膜症やクラミジアなどの感染症によって引き起こされることがあります。卵管が狭くなっているので、受精卵を子宮まで運びにくくなっています。

卵管狭窄の治療
通水検査や子宮卵管造影などで通過性が改善される場合があります。

頸管粘液の減少
クロミフェン(クロミッド・フェミロン・セロフェン)の副作用により頸管粘液が減少することがあります。頸管粘液は、海の波のように精子を運ぶ作用があり、頸管粘液が少なくなってしまうと精子が前に進めなくなって妊娠しにくい状態となります。

頸管粘液の減少の原因
排卵誘発剤のクロミフェンの副作用で減少することが知られています。自然に減少することは少ないとされます。

治療法
クロミッドからシクロフェニル(セキソビット)へ変更するか人工授精と組み合わせて治療を行うことが検討されます。

参考:一般不妊治療 | 不妊治療の知識 | 英ウィメンズクリニック

抗精子抗体が原因で不妊
精子を異物とみなして、卵管や子宮頸管で精子をブロックしてしまう抗体を作ってしまうものです。有効な治療法は確立されていないので、体外受精や顕微授精が選択肢となります。

子宮に不妊の原因がある場合
受精卵のベッドである子宮内膜が厚くならなかったり、子宮にポリープができて着床しにくかったり、子宮の奇形や筋腫があり流産しやすくなるなど、子宮に不妊の原因がある場合があります。

子宮内膜ポリープ・子宮奇形・子宮筋腫
子宮内膜にポリープができると受精卵が着床しにくくなります。また、子宮に奇形があると流産しやすくなったり、子宮筋腫の位置によって着床が亜妨げられたりと不妊の原因になることがあります。

子宮内膜ポリープについては子宮内膜ポリープで、子宮筋腫については子宮筋腫で、子宮の奇形については子宮奇形で詳しく解説しています。

黄体機能不全
黄体は卵巣内で排卵が起こったあとにできる器官です。黄体ホルモン(プロゲステロン)は、子宮内膜を厚くしたり妊娠の継続に大事な役割を持っています。

何らかの原因で、黄体ホルモン分泌に異常が出ることを黄体機能不全といいます。

黄体機能不全になる原因
詳しいことは分かっていませんが、糖尿病やたばこ、ストレスなどが関わっていると考えられています。

黄体機能不全の治療
黄体ホルモンを補充する薬が処方されます。

※黄体機能不全そのものの意義について
アメリカ生殖医学会の2012年の委員会報告で、黄体機能不全そのものについての研究報告があります。そもそもの黄体機能不全が定義できず診断基準としてあり得ないとの報告が出ています。

今後の研究で黄体機能不全そのものが無くなってしまうことも考えられています。

男性の不妊の原因

男性の不妊の原因

男性側の不妊の原因は、主に精子を作る過程と射精する過程に問題があることが不妊へと繋がっています。

精子を作る過程に問題
精子は精巣で作られますが、精巣の機能が低下や精索静脈瘤が原因で作られる精子が少なくなる乏精子症、精子の運動率が低くなる精子無力症、精子の奇形率が多い精子奇形症などがあります。

乏精子症・精子無力症・精子奇形症などは、自然妊娠することは難しいとされ、人工授精や顕微授精へのステップアップがすすめられます。

精子がいない病気
精液のなかに精子が存在しないものを無精子症といいます。げんいんは不明で自覚症状もないことが多いです。無精子症の場合は、精巣のなかに裾区でも精子がいれば顕微授精ができる可能性があります。

射精に問題がある場合
射精障害やEDが不妊原因となっていることもあります。EDの原因はストレスなどの精神的なものが大きく影響しているようです。また、不妊治療であるタイミング法でもEDになるときがあります。

治療としては、カウンセリングなどで原因を取り除くと有効な場合も。人工授精も選択肢の一つとなっています。

精子の通り道に問題
精子の通り道が塞がれて出てこれない閉塞性無精子症や、前立腺に異常があり膀胱へと出てしまう逆行性射精などがあります。

治療法としては、精子の通り道を通したり、尿から精子を採取して体外受精や顕微授精を試みる方法もあります。男性不妊については男性不妊で詳しく説明しています。

この他の不妊の原因

この他の不妊の原因

この他には、卵子と精子が一緒になっても受精できない受精障害や、受精卵の成長が止まってしまう成長障害、があります。

不育症
不育症とは、妊娠を継続できずに流産を繰り返してしまうことを言います。不育症の人は、全国で数万人いると言われ珍しいものではありません。

2回以上流産経験がある人は不育症の検査を受けてみてもいいでしょう。不育症と診断されても約80%の人が妊娠できたとする報告もあります。諦めずに治療を受けるようにしましょう。

詳しくは不育症で説明しています。読んでみてください。

妊娠では妊娠から出産までの疑問や対処法をたくさん紹介しています。読んでみてください。

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