妊娠中毒症(妊娠高血圧症候群)

妊娠中毒症(妊娠高血圧症候群)

妊娠中毒症(妊娠高血圧症候群)

妊娠中毒症(妊娠高血圧症候群)は、主に痙攣と高血圧、浮腫、蛋白尿を伴う疾患で、妊婦さん全体の約10%が妊娠中毒症になると報告されています。

通常、妊娠32週以降に発症することが多いのですが、32週未満でも発症することがあります。32週未満で発症すると重症化することが多いので注意が必要です。

妊娠高血圧症候群は、以前妊娠中毒症と言われていましたが、妊娠中毒症の発症時期による病型分類 (日産婦,1998年)で“妊娠中毒症”と称した病態は妊娠高血圧症候群(pregnancy induced hypertension:PIH)との名称に改めるとされました。

妊娠中毒症の症状

妊娠中毒症の症状

妊娠中毒症の症状は、高血圧やタンパク尿、浮腫などがあります。重症になると脳出血や痙攣などを起こすこともあり母子の命の危険もある怖い病気です。

症状の分類として下記のようになります。

■重症,軽症の病型を高血圧,蛋白尿の程度によって分類する.

●軽症:血圧:次のいずれかに該当する場合.
収縮期血圧 140mmHg 以上,160mmHg 未満の場合.
拡張期血圧 90mmHg 以上,110mmHg 未満の場合.
蛋白尿:≧300mg日,<2g日

●重症:血圧:次のいずれかに該当する場合.
収縮期血圧 160mmHg 以上の場合.
拡張期血圧 110mmHg 以上の場合.
蛋白尿:蛋白尿が2g日以上のときは蛋白尿重症とする.

妊娠中毒症になるリスクが高い人

妊娠中毒症になるリスクが高い人

妊娠中毒症になりやすい人は、家族に妊娠中毒症になった人がいる人、はじめて妊娠した人、高齢の人、高血圧疾患を持っている人、双子を妊娠している人、慢性腎炎をもっている人、糖尿病を持っている人、アンギオテンシノーゲン遺伝子 T235のホモ接合体の人はリスクが高いとされています。(ACOG : 1996)

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医学の進歩や食事・背活習慣の改善で妊娠中毒症になる人や死亡する率は減少傾向にあります。

この病気の怖いところは、病気の進行が驚くほど早いことです。特に浮腫を伴う場合はほんの1・2日で全身が浮腫になることもあります。浮腫や高血圧に気が付いたら素早く病院を受診することが大切です。

妊娠中毒症の原因

妊娠中毒症の原因

妊娠中毒症の原因はあまり良く分かっていません。血管内皮障害,血管攣縮,凝固異常,血小板・好中球の活性化等による末梢循環不全が相互に関連して中毒症になるという考えが主流となっています。

妊娠中毒症の治療

妊娠中毒症の治療

軽症の場合は生活指導、重症の場合は入院してママと赤ちゃんの管理を行います。

■妊娠中毒症の生活指導および栄養管理指針 (日産婦,1998)
1.生活指導
・安静
・ストレスを避ける.
〔予防には軽度の運動,規則正しい生活がすすめられる〕
2.栄養指導(食事指導)
a)エネルギー摂取(総カロリー)
非妊時 BMI 24以下の妊婦:
30kcal× 理想体重(kg)+ 200kcal/日
非妊時 BMI 24以上の妊婦:
30kcal× 理想体重(kg)/日
〔予防には妊娠中の適切な体重増加がすすめられる〕
BMI(BodyMassIndex)=体重(kg) /(身長(m))2
BMI< 18では 10~ 12kg増
BMI18~ 24では 7~ 10kg増
BMI> 24では 5~ 7kg増
b)塩分摂取
7~ 8g/日に制限する(極端な塩分制限はすすめられない).
〔予防には 10g/日以下がすすめられる〕
c)水分摂取
1日尿量 500ml以下や肺水腫では前日尿量に 500mlを加える程度に制限するが,それ以外
は制限しない.
口渇を感じない程度の摂取が望ましい.
d)蛋白質摂取量
理想体重 ×1.0g/日
〔予防には理想体重 ×1.2~ 1.4g/日が望ましい〕
e)動物性脂肪と糖質は制限し,高ビタミン食とすることが望ましい.
〔予防に食事摂取カルシウム(1日 900mg)に加え,1~ 2g/日のカルシウム摂取が有効との報告もある.また海藻中のカリウムや魚油,肝油(不飽和脂肪酸),マグネシウムを多く含む食品に高血圧予防効果があるとの報告もある.〕

一番の治療法は、出産することです。出産することで症状は急速に回復していきます。

妊娠中毒症と関連している病気
妊娠中毒症に続発する病気としてHELLP 症候群があります。突然,心窩部痛や腹部膨満などの腹部・消化器症状を訴えるHELLP 症候群の発症があります。

発症する確率は86%と高く、肝機能障害による黄疸、血小板減少に伴う出血症状や痙攣発作を起こすことでも知られています。

妊娠糖尿病

妊娠糖尿病とは、妊娠したときに初めて分かる糖尿病のことです。妊娠糖尿病になってしまうと、ママや赤ちゃんに様々な症状を引き起こすことがあります。

原因としては、ホルモンの変化と食べ過ぎが考えられます。赤ちゃんが血液から糖分を受け取りやすくするためにhPL(ヒト胎盤性ラクトーゲン)が分泌されいます。

このホルモンは、血糖値を下がりにくくする作用があります。通常はママのインスリンがコントロールするのですが、これがうまく行かないことで糖尿病になってしまいます。

治療法としては、食事制限によるカロリーコントロールがあります。これでも改善しないときには、インスリンを投与して血糖値をコントロールしていきます。

妊娠糖尿病にならないためには、食事内容を改善して軽い運動をして予防していくことが大切です。食物繊維や乳酸菌などを積極的に食べるようにしましょう。詳しくは妊娠糖尿病で説明しています。

妊娠中毒症(妊娠高血圧症候群)は、自覚症状があまりないことが多い疾患です。体の浮腫やむくみに気が付いて初めて分かる人も多いです。むくみや浮腫に気が付いた場合はすぐに病院を受診するようにしてください。

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